韓国著名俳優「映画館の料金、高すぎる」発言…引き下げを提案、業界に衝撃
【08月26日 KOREA WAVE】韓国の著名俳優チェ・ミンシクが、映画館の料金が急に引き上げられたことに対し懸念を示し、映画業界に料金の引き下げを求める発言をした。これは映画館業界にとって痛手となる可能性がある。 チェ・ミンシクは17日に放送されたMBCの番組「ソン・ソクヒの質問たち」に出演し、OTT(オンライン動画サービス)など新しいプラットフォームへの対応について尋ねられた際、「世界は変わっている」と述べつつ、「映画館の料金が急に上がりすぎだ。例えば、現在の映画チケットが1万5000ウォン(約1650円)であれば、家でストリーミングサービスを利用した方がよい」と語った。また「映画館業界も新型コロナウイルス感染の影響で非常に苦しい状況だったことは理解できるが、それでも料金が高すぎることは事実だ」と訴えた。 この発言により、映画館業界は再び「料金問題」が焦点になることを懸念している。業界大手3社は、昨年一時的に映画料金を7000ウォンに引き下げるプロモーションを検討したが、収益分配を巡る対立で実現には至らなかった。今年は政府がいわゆる「影の税金」の整理を進める中で、料金を500ウォン引き下げる案が出されたが、市民の共感を得られていない。 映画館業界関係者は「昨年の光復節(8月15日)には128万人が映画館を訪れたが、今年は85万人しか訪れていない。料金問題だけに焦点を当てるのは根本的な解決策ではないと思う」と語った。 この関係者は映画館とOTTの料金を比較するのは「外食のラーメンの価格と家で食べるラーメンの価格を比較するようなものだ」として適切ではないとみる。 収益を上げて新たな映画が製作されるためには、創作者、製作者、配給会社、映画館が適正な利益を得る必要がある。映画館業界も依然として厳しい状況にある――関係者はこう訴えた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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