神楽坂で「松井須磨子祭」開催へ 新作アニメ上映や朗読劇も
神楽坂の赤城神社(新宿区赤城元町)氏子参集殿で12月8日、「松井須磨子祭2024」開催される。単独での開催は初。主催は松井須磨子協会。(市ケ谷経済新聞) 【写真】「松井須磨子祭2024」の主催者である堀川健仁さん 日本初の歌う俳優として知られる松井須磨子の偉業を伝える目的で開く同イベント。当日は新作アニメーションの上映や朗読劇、講演のほか、大正ロマンコンサートなども行う予定。 松井須磨子は、明治から大正時代にかけて神楽坂を拠点に活動した芸術家で、演出家・島村抱月と共に芸術座を主宰。レフ・トルストイ原作の舞台「復活」では「カチューシャの唄」を披露し、日本の芸術文化に大きな影響を与えた。 プログラムの目玉となるのは、新作アニメーション「カチューシャの誕生」の上映。同作は「カチューシャの唄生誕110年」を記念して制作されたもので、松井須磨子や島村抱月が追求した芸術活動を短編アニメで描いた作品。ナレーションは元宝塚歌劇団星組男役の朱紫令真さんが務める。 朗読劇「復活」では松井須磨子が演じたカチューシャ役を高橋香緒里さん、ネフリュードフ役を朱紫令真さんが演じる。 早稲田大学演劇博物館招聘(しょうへい)研究員の後藤隆基さんが登壇する松井須磨子顕彰講演「神楽坂芸能史-松井須磨子を中心として」では、松井須磨子の功績や神楽坂における芸能の歴史をひもとく内容を予定する。 主催する一般社団法人「松井須磨子協会」の堀川健仁さんは「松井須磨子が築き上げた日本の演劇史に、より多くの人に触れてもらいたい。彼女の功績や魅力を多くの方に知ってもらい、神楽坂を盛り上げたい」と意気込む。 12時開演。前売りチケットは5,000円。
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