平良達郎がフライ級5位のペレスにTKO勝ちで王者パントージャに照準「フライ級ファイターたち、俺の前に一列に並べ!」【UFC】
「UFC Fight Night: Perez vs. Taira」(6月16日、米ラスベガス/UFC APEX)でフライ級13位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が同5位のアレックス・ペレス(米国)に2RでTKO勝ちを収め、UFCフライ級王座を射程内に入れた。 試合後のコメントが今大会を配信したU-NEXTを通じて届けられた。 平良は試合後のケージ内のインタビューでは次に対戦したい選手の名前を問われると「パントージャー! レッツゴー、タイトルショット」と現フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)の名を挙げ、タイトル戦をアピール。 試合については「試合で改善しないといけないことが見つかった」、最後の展開については「対レスラー用の必殺技です」と語った。 最後には「フライ級ファイターたち、俺の前に一列に並べ!」と絶叫して締めくくった。
パントージャ戦は「日本大会でやれたら」
試合後の会見では「メインイベンターとしてここに来て、自分自身気合が入っていた。彼を倒すために5R使おうと思っていた。でもケガは残念」などと試合の感想。 ペレスのケガについては「気づかなかった。バックポジションから仕留める練習を結構していたので、フィニッシュしようと思ったら相手が悲鳴を上げたという感じ」などと語った。 今後については改めて「パントージャに年内に挑戦したいと思っています。ただ、マネルとモカエフの勝者にはすごく興味があります」と王者への興味はもちろん、「UFC304」(7月28日、英マンチェスター)で行われるムハンマド・モカエフvsマネル・ケイプ戦にも注目。 パントージャ戦については「日本人初のUFCチャンピオンが誕生する場所として日本大会でやれたらめちゃくちゃ最高です」と語った。
解説の金原正徳も「パントージャにも勝っちゃいそう」
日本人選手としては6年9カ月ぶりのメインイベント出場となった平良だったが、試合にはリラックスした表情で入場。 1R、ともにオーソドックスの構え。平良が右ロー。ペレスも右ロー。平良がパンチを出しながら組み付く。ペレスがケージの押し込みヒジ。平良は左を差してヒザ。離れるが組み付く平良。ペレスがプッシュ。ペレスは右カーフ。ペレスがワンツーも平良はバックステップ。平良はミドル、そしてジャブ。ペレスはアッパー。平良が組みに行くがペレスはプッシュ。平良は左ジャブを連打からワンツー。そしてアッパー。平良がローを蹴るとペレスもパンチから右ロー。平良の伸ばした左手がアイポークとなってしまい、一時中断。平良に口頭注意。前に出るペレスに平良が左ジャブから飛びヒザ。ペレスは組み付き抱え上げテイクダウン。平良はすぐに立つことに成功。打撃の攻防のまま終了。 2R、ペレスは右カーフ。ペレスはパンチで走る。平良がプッシュの際にまたもアイポークとなってしまい、一時中断。圧をかけるペレスに平良は右アッパー。ペレスもパンチを返す。平良は左ジャブ、右アッパー。ペレスは左インロー、右ロー。ペレスも右アッパー、離れ際にヒジ。平良がタックルからテイクダウン。ペレスの立ち上がり際にバックを取って、4の字ロックで固め、背に乗って首を狙う平良。パンチを放ちながら、後方に体重をかけてグラウンドに引き込むと、ペレスは倒れる際に右足を痛め悲鳴。そのままバックマウントの体勢でパウンドを落としているところで、レフェリーが試合を止めた。試合は2R2分59秒で平良のTKO勝ちとなった。 今大会の模様を見放題ライブ配信したU-NEXTで解説を務めた元UFCファイターの金原正徳は平良の勝利に「パントージャにも勝っちゃいそうですね」と語り、今後の飛躍に期待した。
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