「腐ったな」の言葉に反発し歌舞伎町へ 城咲仁をカリスマホストに導いた親父との葛藤
僕が現役のころはお客様が第一でした。もしお客様に「ホストクラブってつまらない」と思われたら、二度と来店してもらえません。いかに楽しんでいただくか必死でした。ところが現在は、お客様がホストの機嫌を取っている状態です。ホストクラブの構造がすっかり変わってしまいました。 「ホストがメジャーになったのは、城咲仁がテレビに出たのも一因だろう」とも言われてしまうのですが、やっぱり現在のホストクラブはいびつになっているように思います。なんとかこの状況を変えられないかと、OBである僕も考えています。
PROFILE 城咲 仁さん しろさき・じん。タレント、実業家。新宿・歌舞伎町のホストクラブで5年間No.1ホストを務める。カリスマホストとして数多くのテレビ番組に出演。ホスト時代から全国にその名を知られ、2005年タレントに転身した。バラエティ番組などで活躍し、テレビ通販では1日2億円売り上げるトップセールスに。21年、タレントの加島ちかえさんと結婚。22年、実家の町中華「丸鶴」の味を伝える、「丸鶴魂」を立ち上げ、冷凍チャーハンの通信販売も行う。
取材・文/齋田多恵 写真提供/城咲 仁
齋田 多恵