「GPTs」で自分向け推敲支援機能を作ってみる(西田宗千佳)
修正を繰り返して「自分用文書推敲君」完成
これで大丈夫。 正直、こんな曖昧な文章で指示が通る、というのもなかなかすごいなと思うのだが、実際、ちゃんと理解してくれたようだ。この辺が生成AIの素晴らしさかと思う。 もちろんいきなり役に立つものにはならない。 前述のように細かな指示を加えるたび、テストのために文章を読み込ませ、チェックしていく。 実はこの工程がけっこう大変。現状のGPT-4は「3時間に40メッセージ」という制限があり、チェックしているとこれを簡単に超えてしまう。以下の画像のように「何時まで待て」という表示が出てくることもあったのだが、なんとか満足いくところまで修正できた。 かなりちゃんと指摘できている印象だ。 この手法の欠点は、ChatGPT自体の回答が「毎回同じではない」ことにある。誤字の指摘などがブレることはないが、どんな文章で指摘するのかという部分や、要約内容などは毎回違う。100%正しく指摘しているのかもわからない。読ませる文章によっては、なぜか突然誤字脱字の指摘をしなくなることもある。その場合には改めて「誤字脱字などの問題点を確認してください」と指示する必要がある。 毎回答えが違うというのはかなり不安なところだが、正直「まあそれでもいいか」とは思っている。 こちらが求めているのは「客観的に読み直すきっかけ」にすぎない。これでチェックを終わりにする、確実な間違いの洗い出しをするというより、チェックを通してみた結果をフィルターにして自分でチェックする……という感じに近い。もちろん、毎回確実にチェックしてくれるのが望ましいのだが。 この機能は今後も修正を加え、日常的な執筆作業で使っていこうと考えている。また大幅な改善ができたらご紹介したい。 なおもちろん、この記事自体も最後に「自分用文書推敲君」を通して確認している。
西田宗千佳@TechnoEdge