龍郷町で大島地区読書フェスタ 推進活動など紹介 ミロコマチコさん講演も
鹿児島県図書館協会奄美支部が主催する「第23回大島地区ふれあい読書フェスタ」が9日、龍郷町りゅうがく館であった。各自治体の図書館や学校関係者、一般参加者など47人が来場。取り組みの紹介や読み聞かせの実演のほか、同町芦徳在住の画家・絵本作家、ミロコマチコさんによる講演もあった。 イベントは社会全体での読書活動の推進が目的。2001年から、群島内12市町村が持ち回りで毎年実施している。龍郷町で行うのは12年ぶり。 同支部の里光和恵支部長は「これからも各市町村の図書館・図書室で連携し、大島地区の読書活動の振興を図り、文化の向上を目指して取り組んでいく」とあいさつ。表彰があり2団体1個人の功績をたたえた。 実践発表では同町栄養教諭の樗木真幸さんが、食べ物にまつわる絵本を参考にした献立づくりなどの取り組みについて語った。このほか、学校図書館や各自治体の図書館による活動の紹介や読み聞かせ実演などがあった。 ミロコマチコさんは「わたしの根っこにある本」と題して講演。芸術への目覚めや画家になった経緯、印象的な本との出合いなど自身の経験を共有した。「濃厚に生き物や自然の気配が漂っていて直感で好きだと感じた」と、19年に移住した奄美大島への思いも語った。 会場には各自治体の読書推進の取り組みをまとめたポスターなども掲示された。イベントは来年、知名町で実施予定。