【阪神】最下位18年以来の甲子園6連敗で貯金消滅 岡田彰布監督「あしたから開幕」
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神1―4楽天(6日・甲子園) 阪神が今季初の同一カード3連敗で、最大7あった貯金を使い切った。交流戦は1勝7敗の最下位と急降下。4月18日以来の勝率5割に逆戻りし、岡田彰布監督(66)は「あしたから開幕するんや」と開き直った。本拠地・甲子園でも最下位に沈んだ18年以来の6連敗と大苦戦。5試合連続の2得点以下と相変わらず打線が振るわず、7日の西武戦(甲子園)からは佐藤輝明内野手(25)の1軍昇格が有力となった。 打てない、守れないで5月23日に今季最大7だった貯金が消えた。5連敗を止めた後、今季初の同一カード3連敗。岡田監督は語るまでもない試合内容については言及しなかった。開口一番、「もうええやん。(貯金)ゼロになったんやから、あしたから開幕するんやから」と“究極の切り替え”を示す笑み。56試合を終え、リセットを宣言した。 序盤から自滅。西勇が初回先頭の小郷に四球を与え、1死一塁から辰己の飛球が左中間に落ちて二塁打になった。鈴木大に2点打を浴びた右腕は、4回には2死二塁から小深田の投ゴロをファンブル。一塁への悪送球も犯し、追加点を許した。捕球と送球の2失策。さらに投手・藤井の適時打で3点差とされると、低調な打線に反撃の力はなかった。 甲子園で3タテを食らうのは21年9月の広島戦以来。聖地6連敗となり、球団ワーストの本拠地39敗を記録した18年以来の屈辱だ。岡田監督にとっても、前任の07年以来のワーストタイで、昨季からの甲子園での交流戦7連敗は球団ワースト。4安打で投手の西勇の適時打の1点に終わった打線は5戦連続、交流戦8試合で7度目の2得点以下となった。 5日に大山を外した出場選手登録枠は空いたまま。7日からは打者の昇格が確実で、2軍戦17試合で打率3割1分8厘、2本塁打、15打点の佐藤輝が最有力だ。1軍では打率2割9厘、6失策で5月15日に降格。打撃成績だけでなく、攻守両面の安定感を求めて見送ってきた岡田監督だが、肝心の1軍戦力が乏しく、待っていられない状況だ。指揮官は入れ替えについて「終わったばかりで分からん」と質問を制し、「あしたから開幕と言うてるやん」と会見を終えた。まだ首位と2・5差。4月は借金3から立て直したように、再びゼロから出発だ。(安藤 理)
報知新聞社