試合後、がっちり握手した大石と武知（右）

＜DDTプロレスリング：新宿大会＞◇3日◇東京・新宿FACE 　人気グループ「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」の武知海青（26）が3日、DDT新宿大会の第4試合に出場。この日がDDT所属としてラストマッチとなる大石真翔（45）とタッグを組み、彰人（37）＆平田一喜（37）と対戦した（大石はメインイベントのタッグマッチにも出場）。 　武知はこの日も人気アーティストとは思えないプロレスの身のこなしを存分に披露するかと思いきや、それだけにとどまらず、まさかのリング上での「ダンスバトル」参戦となった。 　終盤、武知がチョークスラムを狙った際、平田が「ちょっと待って。やられるから、やられるから。1回降ろしてください」と懇願。平田は「僕、負ける前に最後、大石さんに手紙を書いてきたんです。読んだら、その後、ちゃんと技を受けて負けるんで」と話して許可を得ると、「大好きな大石さんとやりたいことがあります。最後にこんな最高のシチュエーションないじゃないですか。最後の思い出にみんなでダンスバトルをお願いします！」などと手紙を読み上げた。 　大石が平田から手渡された手紙を破り捨て、無視しようとすると、いきなり武知が「バカヤロウ！」と大石にまさかの張り手。「平田さん、こんなに言ってるんすよ。ここに熱いもの響かないんすか！」と胸を指さし、ファンに向かって「皆さんもみたいですよね！」とダンスバトル開催をアピールした。そして4人がリング上で踊り狂うとファンも大歓声。武知も電飾のついたサングラスをかけ、自分のグループとは曲調の違うユーロビートに乗ってキレキレのダンスを披露した。 　その後、試合再開。武知のミラクルエクスタシーから大石がトルネードクラッチで平田を沈め、武知＆大石が勝利。すると今度は武知が真剣にしたためた手紙を読んだ。 　武知が「僕と大石さんが出会ったのは、僕がプロレスラーとしてドラマに出た際に、ご指導いただいた時が初めてでした。右も左も分からない僕に、丁寧に教えてくださり、大石さんの最初の印象は、優しいお父さんでした。そこから2年の時が過ぎ、今年のデビュー戦の際も、一からプロレスというものを教えてもらいました。芸能人をプロレスラーとして出すのは、すごくプレッシャーや、葛藤もめちゃくちゃあったと思います。何を言われても受け止める覚悟で、リングに僕を送り出してくださって、本当にありがとうございました。僕は、大石さんが教えてくださった手首の取り方や、受け身の取り方、ロープワークをいつまでも続け、大石さんイズムを受け継いでいきたいなと思っています」などと読み上げると、大石は涙をこらえ切れなくなった。