名古屋で「手羽先サミット」世界一の味に輝いたのは?
手羽先の唐揚げの発祥地であり、老舗や有名店が点在する名古屋。世界から手羽先料理が集まり一般の投票によって世界一の手羽先を決める「手羽先サミット」がこのほど、名古屋市・熱田区の金山駅南口で開催された。世界からさまざまな手羽先料理が集う中、最近では「進化型手羽先」と呼ばれるイレギュラーな味付けが人気だとか。その中でグランプリを獲得したのは?
手羽先の唐揚げは名古屋・金山で誕生
昨年の好評を受け、今年で2回目の開催となる手羽先サミット。各参加店が考案する手羽先料理のグランプリを来場客からの投票で決定するイベントだ。 手羽先の唐揚げは1963(昭和38)年、名古屋市・金山の有名手羽先チェーン店で誕生。それ以降、多くの飲食店で独自の手羽先の唐揚げが販売されるようになり、現在もこの地では数多くの手羽先料理店が集まっている。同イベントでは、そんな発祥の地で世界各地から昨年の倍となる「40店舗」が集結。2日間で約5万人の来場者を記録するなど、盛り上がりを見せた。 名古屋市から家族連れで訪れていた女性は、「手羽先のバリエーションが豊富でそれぞれ全く違った味だったので、どれだけ食べても飽きないのが良いですね。また来年も絶対に来たいです!」と満足している様子だった。
グランプリの店「名古屋の味の濃さに合わせない」
2日間にわたって行われた同イベントだが、グランプリは来場者の投票により決められる。その結果、宮崎県の「手羽先番町」が2年連続でのグランプリを獲得した。 同店は、宮崎県を中心に全国で15店舗を展開する手羽先専門店で、宮崎県産の新鮮な若鶏を使用し、ニンニクが入ったシンプルな醤油ベースのタレが特徴の手羽先料理は根強い人気を誇っている。 グランプリを獲得後、同店代表の一ノ瀬さんは「とてもうれしいです。去年に続いて今年もグランプリを獲得できたので、チャンピオンって名乗ってもいいかな」と涙を浮かべながらコメント。さらに、「名古屋の味付けの濃さに合わせるのではなく、宮崎県で人気の味をそのまま持ってきています。これで3回目もグランプリを狙っていきます」と強い意気込みを明かした。