19インチも選べるスポーツモデル VW「ゴルフGTI」 270馬力のハイブリッドも登場
インテリアの使い勝手改善図る
スタイリングとしては、照明付きのロゴと新形状のフロントバンパー(GTIではハニカムデザイン)が大きな特徴となる。ヘッドライトも変更され、オプションでマトリクスLEDの「IQライト」が用意されている。 ボディカラーとしては新たに4色のメタリックカラーが追加され、全15色となった。GTIとGTEでは初めてブラックルーフが選べるようになった。 また、GTIではカーボンファイバー製パーツが設定される。17インチのアルミホイールを標準装備するが、19インチの「クイーンズタウン」もオプションとして選択できる。後者は楕円形の半円を5つ備えた、いわゆる "テレフォンダイヤル" 型のデザインで、ゴルフでの設定は第6世代(Mk6)以来となる。 インテリアでは、新しいマルチファンクション・ステアリングホイールを採用。評判の芳しくなかった静電容量式コントロールは廃止され、物理ボタン式となった。また、全体的に素材を変更し、質感向上を図った。 ドライバー正面のインストゥルメント・ディスプレイは、ステアリングホイールのダイヤルで操作可能だ。中央の12.9インチ・タッチスクリーンには、「MIB4」と呼ばれる第4世代のインフォテインメント・システムを搭載する。 処理時間の短縮、メニュー構造の刷新、グラフィック改善のほか、新たに生成AI「ChatGPT」搭載の音声アシスタントが導入された。エアコン、電話、ナビゲーションの制御、インターネットへのアクセスに使用できる。 改良前のゴルフでは車載機能の操作性が課題となっていたが、エアコンの温度設定やオーディオの音量を調節するタッチ・スライダーはバックライト付きとし、夜間の視認性を高めた。また、新しいソフトウェアにより反応速度が向上したという。 その他、駐車支援として360度カメラ、パークアシスト・プラス、パークアシスト・プロがオプションで追加されており、スマートフォンからの遠隔操作も可能になった。
グレッグ・ケーブル(執筆) 林汰久也(翻訳)