【気づけばビートル越え】フォルクスワーゲン9世代目の新型パサート 計7グレード展開にて販売開始
ワゴンボディ専用モデル
9世代目となる新型「パサート」は主要マーケットである欧州市場のトレンドにより、ワゴンボディ専用モデルとなり、従来のMQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoアーキテクチャーを採用することにより、多くの最先端技術を採用することに成功したという。 従来のアダプティブシャシーコントロール“DCC”は、”DCC Pro”へと大幅な機構的進化を遂げ、新次元の快適性を実現するとフォルクスワーゲンは述べている。 アダプティブシャシーコントロール”DCC”は、ボリュームセグメント初となる2バルブ独立制御式の”DCC Pro”へと進化し、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現。 内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ減衰力をコントロール出来ることが特徴で、新型ではこの技術を用いることで、本来相反するダイナミックな走行と快適な乗り心地を、これまでにない高いレベルで両立。スポーツモードではフォルクスワーゲンらしい軽快なハンドリングを、コンフォートモードでは快適なフラットライドを実現すると彼らは語る。 さらに、”DCC Pro”は電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する”Vehicle Dynamics Manager”と組み合わされ、走行状況に応じて4輪独立で可変制御することで、定評あるフォルクスワーゲンの正確なステアリングレスポンスは、さらなる高次元へと達していると説明。 パワートレインは1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FWD)と、2L TDIクリーンディーゼルにフルタイム4WDシステム4モーションの組み合わせに加えて、大幅にEV航続距離を伸長させたプラグインハイブリッドのeハイブリッドをラインナップしている。
パワートレインは?
48Vマイルドハイブリッドとなった1.5L直列4気筒ガソリンターボエンジンは、燃焼プロセスに高効率なミラーサイクルを採用し、さらに高度な技術であるガソリン用可変ジオメトリターボを組み合わせるなど、省燃費とトルクレスポンスを両立させた最新スペックのユニットだ。 制御を最適化し、気筒休止とコースティング時のアイドルストップ時間を拡大したアクティブシリンダーマネジメント(ACT)も備えている。 2200barのコモンレールを用いる2L直列4気筒ターボディーゼルエンジンは2連式SCR噴射を採用したツインドージング型で、高いNOx除去能力と優れたレスポンスを実現した最新世代となっており、日本仕様は、このTDIエンジンをフルタイム4WDシステム”4モーション”と組み合わせて展開する。 eハイブリッドは1.5L eTSIをベースとしながらPHEV向けに細かなチューニングが施されており、システム総合出力150ps/35.69kg-mを発生し、大容量のリチウムイオンバッテリー(総容量:25.7kWh、EV走行時最大使用容量19.7kWh)により、142kmのEV航続距離(等価EVレンジ、WLTCモード、国土交通省審査値)を実現。 たとえば日々の市街地のドライブでは排出ガスを発生しないEVとして、遠出はハイブリッド車として、多様なライフスタイルを支えるパワートレインだ。 また従来よりボディを拡張し、ひとクラス上のセグメントに相当する4.9m級のボディサイズが与えられ、様々な用途・ライフスタイルに対応する包容力を獲得。 特に50mm延長されたホイールベースにより、リアシートの居住性が向上し、多人数乗車でも快適に過ごせるゆとりあるボディサイズとなっていることに加え、最大1920Lの荷室容量は、日本のステーションワゴンとして最大級の容量を誇るという。 加えて進化した駐車支援システム "パークアシストプラス"は、ステアリング操作のみならず、アクセル・ブレーキの自動操作が可能となっている。