広げよう旧車の輪!…第16回クラシックカーミーティング in 山梨富士川
山梨県富士川町の道の駅富士川芝生広場で11月24日、「クラシックカーミーティング in 山梨富士川」が行われ、約240台の名車・旧車が集った。 【画像全47枚】
主催は山梨旧車倶楽部(保坂昌志代表)。旧車オーナーの交流や情報交換の場を作ろうと地元旧車愛好家が集まり、「広げよう旧車の輪」と銘打って8年前から始まった草の根イベント。年2回開催してきたが、コロナ渦による休会を挟み、今回で16回目の開催となった。
参加規程は1985年までに生産された内外の4輪車で、有効車検があること、大きな改造がないことなど。今回からはインターネットからの募集となり、山梨県を中心として長野や関東、東海地方、遠くは岩手や岐阜県などから諸条件をクリアした237台がエントリーした。
バラエティに富んだ車両が集まる中で、旧規格の軽自動車が数多く展示されるのがこのイベントらしいところ。珍しかったのは、初代のスバル『サンバー』の4人乗りトラック(1965年)。荷台に2人掛けの純正シートを装備した希少車だ。淡いグレー系の車体色をはじめ、ほとんどがオリジナル状態。千葉県のシングルナンバーを引き継ぎながら「かなり元気良く走るクルマです」とオーナー。旧車関係のインターネットで知り合ったという神奈川と静岡から来た中学2年生は、その荷台のシートに座らせてもらい「存在は知ってましたが初めて本物に座って感動しました!」と2人とも嬉しそうだった。
4台が並んだ三菱『デボネア』は、ここだけ別世界の落ち着いた雰囲気。いずれも初代(1964~1986年)で、22年間、基本設計やデザインを変えず、晩年は「走るシーラカンス」などと言われたモデルだが、2.0直列6気筒OHV~2.0直列6気筒OHC~2.6直列4気筒OHCと、エンジンは変遷。フロントドアの三角窓の廃止や、テールランプ、インパネデザインなど、よく見ると細かな変更が行われていたのが分かる。今こうして見ても威風堂々。お抱え運転手付きの社用車のイメージ通りのたたずまいだった。