春日若宮おん祭 祭の無事祈り「御湯立神事」/奈良
古都の1年を締めくくる春日若宮おん祭が始まり、奈良市にある春日大社の大宿所では、御湯立神事が行われました。 御湯立神事は、祭の無事を祈っておん祭に関わる場所や建物、人などを清める儀式です。巫女として唯一、御湯立の作法を受け継ぐ加奥満紀子さんが直径1メートルほどの大釜の湯を前に儀式を進めていきます。加奥さんは、全国の神々を呼び寄せて力を借り「サヨーサ」と唱えながら両手に持ったクマザサの葉でお湯を高く撒き上げました。神事の後、クマザサについた湯のしずくがかけられ参拝者らは清められました。大和の師走の風物詩春日若宮おん祭は、12月17日にお渡り式や御旅所祭などが行われます。