【速報】「餃子の王将」社長殺害事件から11年「なぜ命まで奪う必要があったのか」遺族がコメント発表 工藤会系幹部の男を殺人などの罪で起訴
2013年、「餃子の王将」を展開する王将フードサービス・前社長の大東隆行さん(当時72)が射殺された事件から12月19日で11年となります。大東さんの長男・剛志さんは、報道各社に対してコメントを公表し、「なぜ命まで奪う必要があったのか」などと訴えました。 事件をめぐっては、おととし、特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄被告(58)が殺人の罪などで起訴されています。 王将フードサービスでは約10年にわたって、創業家の知人男性との間で、260億円にのぼる不適切な取引を繰り返していたことが判明しています。 当時、大東さんは社長に就任して以降、問題解決に向けて動いていて、調査報告書をまとめた約1か月後に凶弾に倒れました。大東さんは事件の直前、周囲に「殺されるかもしれない」と漏らしていたということです。 警察は、不適切取引と事件の関連性についても慎重に捜査を進めていましたが、捜査段階で田中被告は黙秘を続け、射殺された大東さんとの直接の接点は、今も明らかになっていません。 以下、大東さんの長男・剛志さんが寄せたコメントの全文です。 「父が亡くなり、11年が経過しましたが、次第に父や事件のことを忘れられ風化して行くことに対し、とても寂しく不安な思いをする日が以前に比べ、より多くなりました。私たち家族にとって、大きな存在である父が、一瞬でこの世からいなくなった事は、一生忘れることができません。今でも父が亡くなった2013年12月19日のことや、父の優しい笑顔、大きな笑い声が毎日のように突然脳裏に強くよみがえり、頭が真っ白になり、急に涙があふれたり、何も手につけられない状態に陥ります。本当に父を返して欲しいです。『なぜ命まで奪う必要があったのか』犯人の背後関係等事件の真相について、今後の裁判や警察の捜査で明らかにしてもらいたいと、強く強く望んでいます。最後にマスコミの皆様へのお願いです。私たちの心情等をご理解頂き、取材等は控えて頂きますようお願い申し上げます。」 京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、これまでに延べ約31万6000人の捜査員を投入して捜査を続けてきました。京都府警の刑事部長は「本件の全容解明に向け、引き続き、福岡県警察と緊密に連携し、鋭意捜査を推進していく」とコメントしています。
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