引退レモンポップが美浦を退厩 田中博康調教師らスタッフが持つレモンに興味津々で笑顔の別れ
先週のチャンピオンズCで有終の美を飾ったレモンポップ(牡6歳、美浦・田中博康厩舎、父レモンドロップキッド)が、12月6日11時に茨城県・美浦トレーニングセンターを退厩した。来年からは北海道日高町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬となる予定。 【データで見る】レモンポップの血統、戦績 馬運車が到着すると、田中博康調教師が馬房へ。首やお尻を優しくなでてねぎらうと、担当した田端誠助手らレモンを持った厩舎スタッフとともに厩舎の前で記念撮影。撮影中はレモンを食べようとするなど、最後まで周囲を笑顔にさせて、美浦トレセンに別れを告げた。 田端助手は「色んなレースを勝たせていただいて、全てが思い出だけど、3歳を棒に振ったことが印象に残っています。治療が長引いて、調教を終えて不安だったけど、脚元をチェックして安心して。その全てが今ではいい思い出です。これだけの馬に携われたことや、引退レースを勝てたことが夢のよう。坂井(瑠星)騎手もそうですが、長い休養から立ち上げて大事に大事にレースを使って階段を上がらせてくれた戸崎(圭太)騎手にも感謝したいです。馬体や頭の良さが産駒にも遺伝すれば、いい走りをしてくれると思います。産駒に会うのが楽しみです」と苦楽をともにした愛馬との思い出を振り返った。
報知新聞社