プレゼンの最後に「いかがでしたか?」は絶対ダメ…そのとき一流が使う行動につながる"締めの言葉"
■心配事を直接口に出すと、聞いている人は面倒な気持ちになる ---------- 上手に説明できる人は中心にこだわる、 できない人は例外にこだわる。 ---------- 友人や同僚と旅行の計画を立てるとき、こんな会話を耳にしたことはありませんか? 「沖縄旅行、行ってみたいのよね。でも、いつ行くのがいいかな。夏は暑いし、冬は寒いかもしれないし。台風シーズンはちょっと怖いかも。あと、混雑する時期は避けたいよね。ビーチは行きたいけど、日焼けが心配だし、クラゲにも気をつけないと……」 こんな話し方を聞いていると、中には「本当に行きたいの?」と感じてしまう人もいるかもしれません。 もちろん旅行に行きたい気持ちはあるものの、あれこれと心配事が出てきてしまい、結局決断できずにいる……そんな経験、一度はあるのではないでしょうか。 ただ、頭の中でそんな考えを巡らせることはあるとしても、直接それを口に出してしまうと、聞いている人は面倒な気持ちになってしまいます。 確かに旅行に行くには様々な考慮する点があるかもしれません。しかし、それらを列挙するだけでは、かえって具体的な計画に結びつきにくくなってしまいます。 ■相手に具体的なイメージを描いてもらうためのポイント では、「説明上手」な人はどのように話すのでしょうか。 ---------- ○「沖縄旅行を、調べたところおそらくベストシーズンの5月に3泊4日で計画するのはどうかな。真っ白なビーチでのんびりして、現地の料理を楽しむの。沖縄そばとか、ラフテーとか。行かないと食べられない味がきっとあるよね。どうかな、具体的に気になることは何かある?」 ---------- この説明の仕方には、いくつか大切なポイントがあります。 まず具体的な時期と期間を示していること。 主な目的を明確にしていること。 そして相手の関心や懸念を引き出す質問で締めくくっていることです。 説明上手な人は、まず旅行の中心的な魅力や目的を伝えます。 これにより、相手は旅行のイメージを具体的に思い描くことができます。この設定では、何といっても、旅行に、沖縄に、行きたいのです。そして相手を誘っている訳ですから、相手も同じように沖縄に行きたいと思ってもらうことが、何よりまず重要なのです。 そして、相手の懸念を引き出す質問をする。それによって、中身が濃く効率の良い対話ができます。 たとえば、相手が「日焼けが心配」と言えば、日焼け対策グッズの準備や日陰のあるビーチの提案ができます。「混雑が気になる」と言えば、比較的空いている観光スポットや時間帯、あるいは期間を考えることができるでしょう。