B1開幕戦で群馬が“前年王者”広島に完勝…新戦力躍動しアリーナ熱狂
10月3日、「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 シーズン」の“先出し開幕戦”となるB1リーグ第1節、群馬クレインサンダーズvs広島ドラゴンフライズがオープンハウスアリーナ太田で開催された。 試合の主導権を握ったのは、立ち上がりから大歓声に押されるように速攻を繰り出した群馬。広島・山崎稜が今シーズンのB1初得点となる3ポイントを沈めたものの、その後は身長212センチのケーレブ・ターズースキーを中心に群馬が流れを手繰り寄せ、20-14とリード。 第2クォーターもコー・フリッピンの長距離砲で好スタートを切った群馬が優勢を保ち、手数少なく攻め立てリードを拡大した。前年王者の広島は、河田チリジとドウェイン・エバンスが負傷の影響で欠場するアクシデントに見舞われたなか、開幕直前に加入したアイラ・ブラウンがペイント内で攻守に奮闘するも、シュートの確率が上がらず苦戦。群馬10点リードの36-26で試合を折り返した。 ハーフタイム明けの第3クォーターも、群馬はオールラウンダーのトレイ・ジョーンズが存在感を示し、2021-22シーズンMVPの藤井祐眞、ドイツ代表のヨハネス・ティーマンといった期待の新戦力も連動。同終盤には同じく移籍組の細川一輝が立て続けに3ポイントを決めるなど勢い止まらず9-0のランで突き放した。 18点差の59-41で迎えた第4クォーターも細川の3ポイントで先手をとった群馬は、ベンチスタートだった八村阿蓮やティーマンの3ポイントなどで加勢。昨シーズンまで広島を指揮していたカイル・ミリングHC率いる群馬が攻守に圧倒し、82-53の快勝で“先出し開幕戦”を飾った。 白星発進した群馬は、コー・フリッピンと細川がチーム最多タイ13得点を挙げ、ターズースキー、ジョーンズ、細川も2桁得点をマーク。新加入の藤井は5得点7アシスト、ティーマンは9得点7リバウンド3スティールと、既存の主軸に加えて新戦力が期待に応える活躍を見せた。 一方、朝山正悟HC率いる前年王者の広島は、河田、エバンスといった初優勝の立役者が負傷欠場するアクシデントも響き完敗。ケリー・ブラックシアー・ジュニアが20得点4リバウンド3スティールと気を吐いたが、チーム全体でターンオーバー21本を数えるなどリズムをつかめず、黒星スタートとなった。 9年目のシーズンが開幕したB1は、来年5月4日まで各チームがレギュラーシーズン60試合を実施。東・中・西の3地区上位各2チームと、勝率上位のワイルドカード2チームがチャンピオンシップに進出し、5月8日から約3週間にわたって年間王者を決めるポストシーズンが開催される。 ■試合結果 群馬クレインサンダーズ 82-53 広島ドラゴンフライズ 群馬|20|16|23|23|=82 広島|14|12|15|12|=53
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