渋幕、市川、栄東はどうなる?最終予想「首都圏中学入試2025」1月入試は開智と昭和学院のグループ校に勢い【男子受験生編1】
● 「11日」は開智所沢と栄東に注目 11日午前は、合格者全員がS特待生となるBランクの開智[創発クラス(特待A)]が、9月の1割弱減から10月には2割弱減となり、24年2.59倍から25年は2倍台前半に緩和しそうに思えるのだが、これも実倍率をどうするかという学校側の考え方に左右されるだろう。Cランクの栄東[A難関大]は24年に1525人の男子が受験して1.85倍だったが、9月・10月共に志望者数が2倍増にもなっており、25年は2倍乗せが確実の情勢となっている。 Cランクの開智所沢[特待A]は、開校初年の24年入試で2.45倍と人気だったが、9月・10月共に3倍強も増やしており、25年には再注目入試回となりそうだ。3倍乗せは確実な情勢であり、どこまで伸びるか。Fクラスの獨協埼玉[1回]は、越谷市の本校に加えて川口市にも受験会場を設ける。24年に613人が受験して1.46倍という人気の入試回だが、9月の1割半減から10月は1割減まで回復基調で、25年はいささかの緩和にとどまりそうだ。 11日午前で他に注目すべき入試回は、Fランクの春日部共栄[2回午前]と細田学園[2回]、教科型ではない入試の開智未来[探究2]である。いずれも志望者数は少ないながらも大きく伸ばしており、25年には2倍乗せ、3倍乗せ、2倍乗せまでそれぞれハードルを上げそうな状況にある。 11日午後は、Dランクの開智所沢[算数特待]が24年の12日午後からシフトしてきた。24年は366人が受験して1.45倍だったが、志望者数は9月も10月も3.3倍増とすさまじく、25年には2倍超えから3倍乗せもあり得る大人気入試回となりそうだ。もっとも、来るものは拒まずとなれば、実倍率はあまり動かず、合格者数が爆上げするという事態も想定される。そうなるとより一層、周辺エリアの各校は厳しい状況に追い込まれることになるだろう。 Cランクの開智[算数特待]も同じ日程だが、開智所沢に志望者を奪われたのか合計が100人に満たない。それでも24年に363人が受けて1.87倍、志望者数は4割半も伸びており、25年に2倍乗せは間違いなさそうだ。 他にEランクでは、24年に136人が受けて1.55倍だった埼玉栄[4回難関大]と160人受験で3.14倍の春日部共栄[2回特待]が10月に5割増と4割増で、25年はそれぞれ1倍台後半と3倍台後半に迫る勢いを感じさせる。