渋幕、市川、栄東はどうなる?最終予想「首都圏中学入試2025」1月入試は開智と昭和学院のグループ校に勢い【男子受験生編1】
● 「10日午後」はEランクの入試回に注目 埼玉でも、初日である10日の午後入試が盛んになっている。志望者数合計が100人を超えたのは1校しかなく、男子校でEランクの城北埼玉[特待]なのだが、2024年に334人が受験して、1.17倍(23年1.42倍)だった。志望者数は9月の2割半減から10月は2割減へと減少傾向が続いており、25年は1.1倍程度まで緩和しそうで、受けやすくて受かり倍やすい入試回となるだろう。 ここからは24年の受験者数が100人以上の入試回をランク順に見ていこう。もう一つの男子校である同じくEランクの城西川越[特選]は、147人が受けて3.06倍(23年2.98倍)だったが、9月の4割弱減から10月は1割減まで復調したものの減少傾向にあり、25年は3倍を割れそうだ。 いずれもEランクの埼玉栄[2回]は、[難関大]と[医学]がそれぞれ315人と477人が受験、いずれも1.62倍だった。9月から10月に向けて、[難関大]は5割弱増から2割弱増に、[医学]は半減から2割弱減と、明暗は分かれた。スライド合格もあるため予想は難しいが、25年も1倍台半ばになるものと思われる。 同じくEランクの星野学園[理数選抜1回]と西武学園文理[特待]も受験者数が127人と151人で、3.43倍(23年1.91倍)と1.56倍(23年1.9倍)だった。志望者数はいずれも減少傾向で、1割強減から2割強減、3割減から2割強減となっている。 Fランクでは、浦和実業学園[1回特待午後]と春日部共栄[1回午後]が、受験者数212人と235人で、1.66倍(23年1.79倍)と1.87倍(23年1.58倍)だった。志望者数の流れを見ると、2割減から一転して3割半増へ、前年並みから7割強増とこちらも大きく勢いがついている。25年には、1倍台後半と2倍乗せとなるかもしれない。開智未来[1回]は140人で1.19倍だったが、1割弱減から2割強減と減少傾向が強まっており、かなり受けやすくて受かりやすい入試回となりそうだ。 Gランクでは、武南[1回午後]と浦和実業学園[適性検査型]がそれぞれ174人受験で1.44倍(23年1.33倍)と211人で1.29倍(23年1.4倍)だった。志望者数は、8割弱増から4割増へ、2割半減から一転して8割強増といずれも好調で、25年には1倍台半ばから後半を目指す展開となりそうだ。