【全日本大学駅伝】豪雨の中で関西大が本戦切符をつかむ 京都産業大、大阪経済大、立命館大も 全日本大学駅伝関西地区選考会
6月23日、全日本大学駅伝の関西地区選考会がヤンマーフィールド長居で開催された。10000mのタイムレース全4組に12校から各校最大10人が出走し、各校の上位8人の合計で争われた。全体トップ通過は2組で1~3着を独占した関西大で、2大会連続14回目の出場を決めた。2位は4大会ぶり49回目の出場となる京都産業大で、最終4組で全体トップのタイムを出した小嶋郁依斗(4年)を始め、全組で安定した走りを見せた。3位は3組で1位をとった大阪経済大で4大会連続26回目。4位に立命館大が滑り込み、24大会連続36回目の切符をつかんだ。関西学院大は5秒84差で6大会連続14回目の出場を逃した。 【写真】雨に打たれながら個人順位トップでゴールする京産大の小嶋郁依斗
関大は2組トップ3独占、勢いに乗って全体1位通過
雨中のレースだった。関大は2組で2年生トリオが躍動。井手蒼人、大槻涼人、平野圭人が1~3位を独占し、2組終了時点でトップに躍り出た。2位に2分12秒80差で京産大がつけ、3位は大経大、4位は関学大で、立命大は5位と出遅れた。 雨脚が強まる中、3組は終盤まで10人以上の先頭集団が形成されていたが、最後は大経大の岩坂蓮太(1年)が逃げ切り1着でフィニッシュ。関学大の大井廉(1年)が2着で最終組に望みをつないだ。京産大は粟井駿平(4年)、桒田大樹(3年)がそれぞれ3、7着に入り、タイムを稼いだ。関大は坂本亘生(4年)が4着に入り、前半組の勢いを維持。立命大はこの組でも苦しい展開が続いた。 最終4組は今年1月の関西学生ハーフで優勝した京産大の小嶋郁依斗(4年)が全体トップの29分43秒09で独走。中村光稀(4年)も6着に入り、チームの合計4時間09分08秒47で全体2位となり、4大会ぶりの伊勢路の切符を手にした。全体トップに立ったのは関大で合計タイムは4時間09分06秒88。谷村恒晟(3年)、秋山翔太朗(3年)がそれぞれ3着、11着と好走し、1秒59差で競り勝った。 追い込まれていた立命大はエースの大森駿斗(4年)がラストスパートで1秒を削り出す渾身の走りを見せ2着に。柏木優希(1年)、尾上陽人(3年)も力走し、24大会連続の本戦出場をつかみとった。関学大は中尾心哉(4年)の5着がチーム最高で、わずか5秒差で涙をのんだ。 10月14日に予定されている出雲駅伝の出場校は、関西学生対校駅伝(丹後大学駅伝)を制し出場権を獲得していた京産大と、この選考会でトップだった関大に決まった。