矢崎エナジーシステムが建設用電線の新規受注再開。一部品種対象、3月6日から
矢崎総業グループで電線を主力事業とする矢崎エナジーシステムは、建設用電線の一部製品について3月6日から新規受注を再開すると発表した。先月から建設用電線を手掛ける大手メーカー・販社が再開を相次ぎ発表。企業により時期や範囲は異なるものの、同社の再開発表で大手全4社が再開を打ち出したことになる。 建設用電線は高圧品で先行的に需給が引き締まり、その後数量が多い低圧品でもタイト感が強まった。これを受けて建設用電線を手掛ける大手企業では新規受注を停止する動きが広がっていた。 矢崎エナジーシステムの新規受注再開の対象品種は600V対応のCV・CVTとCVV・CVVS、EMCEE・CEES、IV、EM―IEのそれぞれ全サイズ。納入再開日は3月21日としている。またVVFについてはエコタイプ含めて新規受注は停止していないものの納期がかかっていたが、3月21日以降は通常納期に戻る見通しになっている。 同社では顧客の要望に対応するべくフル生産しているが在庫が回復できていない状況。その中でも生産量や環境を鑑みて新規受注を再開することを決めた。注文後のキャンセルや納入場所・数量・サイズなどの変更は受けられない。また注文・引き合い状況によっては再度受注を制限する可能性があるという。 6kV対応のCV・CVT(EE・ETタイプ)や600V対応のCVD・CVQなどの品種については、新規受注の停止を継続するとしている。 これまでに建設用電線を手掛ける大手メーカー・販社では、住電HSTケーブルとフジクラ・ダイヤケーブル、SFCCが新規受注の再開をアナウンスしている。