セーリング日本勢初の五輪金メダルへ 混合ペアが“あれそれ作戦”
セーリング混合470級でパリ五輪代表に決まった岡田奎樹(28)=トヨタ自動車東日本=、吉岡美帆(33)=ベネッセ=組が10日、都内で会見に臨んだ。3月の世界選手権3位など選考2大会の結果により内定。五輪での目標は「金メダル」と口をそろえ、セーリング日本勢初の快挙へ“あれそれ作戦”を掲げた。 セーリングは風の強弱や方向といった自然環境に大きく左右される。これまでは風の予測などを丁寧に確認してきたが、五輪では意思疎通に時間をかける間に他のペアに後れを取り、不利な状況に置かれる可能性もある。岡田は「短い言葉で互いの心理を共有できるようにする作業が必要。あの風来るよとか、『あれ』『それ』で分かる状態にしなければならない」と力説した。 2人は21年東京五輪後にペアを結成し、昨年の世界選手権優勝など実績を重ねた。吉岡は現状で「金を取れる確率は60~70%」と分析。今後は会場のマルセイユを拠点に調整。その確率を高めていく。(林 直史)
報知新聞社