9000円台で泊まれて、予約不要、チェックアウト延長可な「おひとりさま」向けホテルとは
マキ 2話目は、ふみちゃんの親友がラブホテルに泊まる話。私、昔から昭和のラブホを見るのが好きで。ホテルを見るには外せないジャンルだな。と。 まろ 衝撃の内容でした。 マキ ホテル富貴はラブホなんだけど、おひとりさま歓迎って感じでやってて。部屋ごとにコンセプトがあって、江戸時代だったり、ギリシャっぽかったり中華っぽかったり。そういう部屋を維持し続けてる。アトラクション的で、友だちと「なんじゃこれ」みたいな感じで泊まるのもいいし、仕事帰りに泊まるのもいい。なんと、9000円台で泊まれます。 まろ 手頃ですね。 マキ ビジホみたいな値段。庭園とか部屋を維持するのは大変なんだけど、いろんな業者さんが協力してくれてるらしくて、みんなから愛されてるホテルって、やっぱりいいな、と。新しいものはいくらでも作れるけど、古いものは作れない。だから、紹介したいな、と思いました。 まろ 当初から先生は、ホテルの幅、みたいなことをおっしゃってて。今回の4巻を見て、スゴイの来たな、と思ってたんです。ひとりでラブホいく勇気はないと思っていたんですけど、行ってみたらすごくよくて。こだわりがすごい。ラブホだからこその面白さがプラスされてて、こういうホテル、残してもらいたいと思いました。 マキ 部屋にウォータースライダーがあるとか、昭和のラブホって、楽しんでってくださいっていうホスピタリティーがあるよね。カギがないのもいい。ラブホは予約しなくても入れるし、電話一本で延長できる。ホテルとして優しいな、と思う。 まろ いいです。すごくいい。マンガにありましたが、いろんなドラマがあるっていうのもいいですよね。 マキ 昨日はどんなお客さんが泊まってたのかな、と考えるのも楽しい。 まろ そういう楽しみ方もありますね。お風呂のタイルも本当にかわいくて、テンション上がりました。ひとりだからこそゆっくり入れて、楽しめる。
マキ で、山の上ホテルです。まろちゃんの思いがいっぱい詰まってるんじゃないでしょうか。 まろ 休業前、あんなに客室が埋まるとは、驚きましたね。本でも、「山の上ホテルに手紙を書く」みたいな、ちょっとカッコつけた企画にしちゃったんですけど、それくらい思い入れがあって。今回の漫画「おひとりさまホテル」4巻に掲載されている山の上ホテルの話は、Xで特別に公開されたのですが、100万インプレッション!スゴイ。こういう場所だったんだ、再開したら行きたいな、というコメントもあって、先生に描いてもらってよかった。 マキ 私は、文豪になれた気分でよかったですね。和室タイプに泊まったんですが。畳に椅子っていいですよね。 まろ ここまで和洋折衷できるんだ、と思うホテルでした。これだけ泊まり歩いても、このホテルにしかないと思うものをすごく感じるから、ぜひ再開してほしい。山の上ホテルの休業では、推しは推せるときに推せ、というのを考えさせられました。喫茶店とかも、もう1年もたないかも、という厳しいところが結構あって。なくなることがすべて不幸かというとそうではないと思うけど、行けるうちに行っておいてほしいとすごく思いました。 マキ 例えばどこに行きたい? まろ Ento(エントウ)に行きたいです。 マキ 何がネック? まろ 遠い……。隠岐諸島にあるホテルなんですよ。でも今年は行きます。先生は? マキ 鹿児島の妙見石原荘。温泉が有名で、いろんな人が愛してるホテルなんですよ。あと金具屋さんとか。長野の。 まろ あ、出てきました。歴史の宿金具屋。 マキ あと、松本十帖ね。「自遊人」っていう雑誌があって、私たち、その雑誌が手掛けている温泉旅館が大好きなんです。箱根本箱が一番有名かな?この漫画の最初に里山十帖を取材させてもらったとき、社長がめっちゃ腰低く接遇してくれて。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはこのことだ、と思いました。松本十帖はお料理も面白いものが多くて、ウエルカムフードにおやきがでてくる。まち歩きをしながら旅館に向かってください、というスタートなんですが、いろんなお店も点在してて。マンガでも紹介しきれない感じでした。まち歩きも楽しいし、本がいっぱいあってひとりでもずっと楽しい。カウンターに通してもらったら、お料理を用意してくれるところをライブで見られて、それもいいな、と。お部屋にもお風呂が付いてるし、共同浴場みたいなのもあるし。