ダークホース!? アジアカップ戦力値ランキング11位。FIFAランク100以下→74位。先手必勝、堅守自慢の中東国
AFCアジアカップ2023がカタールで開催されている。出場する24ヶ国のうち、最も戦力が充実している代表チームはどこなのか。今回は戦力を3項目(攻撃、守備、采配)に分けて数値化し、ランキング形式で紹介する。
11位:オマーン代表 監督:ブランコ・イバンコビッチ FIFAランキング:74位 戦力値平均:6.3(攻撃力6、守備力7、采配7) オマーン代表は2020年1月から率いるブランコ・イバンコビッチ監督のもとで強化に成功してきた。このクロアチア人指揮官は、2010年代の後半までFIFAランキング100位以下だった同国代表を現在は74位まで押し上げている。 特に2023年はオマーン代表にとって充実した1年だった。1月に開催された中東8ヶ国で行われるガルフカップではカタール代表やサウジアラビア代表を差し置いて準優勝。16試合で9勝2分4敗と高い勝率を誇った。 この躍進の原動力となっているのが戦力値で「7」とした堅い「守備力」で、複数失点を喫することは稀だ。今大会直前に行われた中国代表とUAE代表の2連戦はいずれも無失点で勝利し、特に1-0で勝利したFIFAランキングでは格上のUAE代表戦は彼らの真骨頂だと言えるだろう。 一方の「攻撃力」は「5」と彼らの強みではない。ただ、得点力不足を補うだけの堅守があるため大きな懸念点とはなっておらず、「1点差で勝ちきる力」こそオマーン代表の強さだ。先制点を手にすることが出来れば、割り切った戦いもできるため、トーナメントで強さを発揮しやすいチームとなっている。 その中で欠かせないのが「7」としたブランコ・イバンコビッチ監督の「采配」だ。途中出場の選手が決勝点を決めることも少なくなく、状況に応じて最適な手を打ってくる。他国と比較をすると派手なタレントはいないが、就任4年目を迎えた指揮官のもとで成熟したチームに成長。格下、格上関係なく相手を苦しめるサッカーができるため、グループステージで対戦する強豪サウジアラビア代表も侮れない相手になるだろう。
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