【高校サッカー】茨城・明秀日立 夏冬2冠めざすインターハイ王者が4大会ぶり全国選手権へ
第102回全国高校サッカー選手権大会。茨城県からは、夏のインターハイで初の日本一に輝いた、明秀日立が全国大会出場を決めました。選手権全国大会での優勝で、史上6校目となる夏冬2冠をめざす、明秀日立高校の茨城県大会決勝を振り返ります。 【画像】102回大会も国立競技場での開会式・開幕戦で幕を開ける全国高校サッカー選手権大会 ◇ ◇ ◇ 98回大会以降、選手権の全国出場からは遠ざかっていた明秀日立。対するは、2018年に部の強化をスタートさせて、6年目で初の全国出場をめざす霞ヶ浦。夏のインターハイ茨城県大会決勝と同じ顔合わせになりました。 ハードワークからのハイプレスと全国屈指のフィジカル、さらに技術も併せ持つ、高い総合力で圧倒する明秀日立。チームの大黒柱でゲームキャプテンの山本凌選手、推進力あるドリブルで攻撃を牽引するエースの石橋鞘選手などが先発に名を連ねましたが、中盤の要で司令塔の吉田裕哉選手が累積警告で出場停止となりました。 一方、霞ヶ浦は、過去に都立三鷹(東京)を全国ベスト8に導くなど、指導歴43年の名将・山下正人総監督のもと、堅守速攻を武器に、準決勝では3連覇中の王者・鹿島学園をPK戦の末に下し、初の決勝進出を果たしました。 前半、明秀日立が試合の主導権を握るも、得点は奪えず。霞ヶ浦も、守備の時間が続く中、エース・大谷陸斗選手を中心にチャンスを作りますが、得点とはならず。0-0で試合を折り返します。迎えた後半8分。左サイドのコーナーキックから斉藤生樹選手がヘディングでゴールを決めて明秀日立が先制します。 さらに後半15分、右サイド益子峻輔選手からのクロスをエース石橋鞘選手がヘディングで叩きこみ追加点。後半24分には、右サイドの長谷川幸蔵選手が自陣からドリブルで前線へ持ち上がりクロス。これを途中出場の2年生・竹花龍生選手が決めて、3点目。後半33分には、こちらも途中出場の根岸隼選手がゴールを奪い4-0で勝利。4大会ぶり5回目の全国選手権出場を決めました。 ゲームキャプテンの山本凌選手は「インターハイで日本一になって、県内でも追われる立場となり、難しい県大会でした。もう一度日本一になれるように、頑張りたいです」と意気込みを語りました。率いる萬場努監督は「まだ自分たちをチャンピオンだとはとらえていない。選手権でもう一度日本一になれるように、チーム一丸となって頑張ります」と話しました。 インターハイ全国王者が、仲間とともに全力でめざす『夏冬2冠』。史上6校目の偉業達成へ。明秀日立の初戦は、徳島市立と12月29日に行われます。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)