仏で痩せすぎモデル起用禁止に 日本でもポッチャリタレント需要増?
フランスの名門ブランドであるモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンとケリングが、ショーなどで痩せすぎのモデルを起用しないよう傘下デザイナーに義務付ける指針を発表したことが話題になっている。同国では拒食症の問題が深刻化、ファッション界に「激痩せモデル」起用を禁じる政令がすでに施行されているのだとか。 また、10月からは同国内での出版やネット上での公開、またはポスターやカタログなどで使用する写真において、実際より痩せて見えるようにレタッチ(画像修正)した場合、その旨を明記しなければならない法律が施行されるという。違反すれば高額の罰金を支払わなければならないそうだが、もとはといえば若者の健康被害につながる危険がある、というところが発端だという。
テレビで見るより、実際はもっと痩せていることも
日本の芸能界でも、芸能人の痩せすぎがたびたび話題にのぼる。最近では、「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)の真木よう子だろう。 「ファッション誌の読者モデルにスカウトされ、生活が一変する主婦」という役どころもあってか、痛々しいほど痩せている、とネットでささやかれた。一方で、同じファッション界を舞台にしたドラマでも「カンナさーん!」(TBS系)はポッチャリタレント、渡辺直美がデザイナー役で主演と対照的だった。 海外では、写真をスリムに修整したら罰金、というペナルティーもあるようで、健康維持という側面からも、ナチュラル志向に変化しつつあるようだ。日本の場合、長らくテレビ主導で芸能界が牽引されてきたこともあるのだろうか、芸能人は必要以上に痩せることが当たり前だった。テレビ画面で見ると、実物よりいくぶんか太って見えてしまうためだ。そのため、テレビで見ているぶんにはプロポーションがいいなあと思えた芸能人でも、実際に取材現場で会ったりすると、想像していた以上に痩せていることにギャップを感じることも少なくない。中には、文字通り骨と皮だけじゃないのか!と驚くケースも。