大蛇様!邪気払って日本に光を わらアート登場、岐阜・清流里山公園
来年の干支(えと)の巳(み)にちなんだヘビの稲わらアート作品が、岐阜県美濃加茂市山之上町のぎふ清流里山公園前広場に登場し、太くて長いとぐろを巻いた迫力ある姿が来場者を楽しませている。展示は来年2月末まで。 農業を通じた地域振興に取り組む「わらアートチームぎふ」のメンバー6人が、里山の文化を発信しようと、2015年から毎年制作を続けている。ヘビは高さ約4メートル、体長約12メートル。毎年恒例となっている、ローマにある石の彫刻「真実の口」を模した直径約1・8メートルのわらアート作品も更新した。 材料となる稲わらは10月中旬以降、市内の田んぼからハツシモのわらを約500キロ分集め、竹と木材の骨組みに、稲わらで編んだシートをわら縄などで巻き付け、11月上旬から約1カ月かけて完成させた。 金の卵や子どものヘビが置いてあり、とぐろを巻いて守っている姿を表現。チーム代表の今井省吾さん(54)=可児市=は「空に向けて大きく口を開けた姿で邪気を払い日本に活力をもたらしてほしい」と願いを込めた。 (土屋健一)
岐阜新聞社