120年に1度?黒竹の花咲く 香取の観光休憩所「貴重な花うれしい」
120年に1度しか咲かないとされる黒竹(くろちく)の花が、香取市の観光休憩所「さわら町屋館」で開花した。同館を運営する企業「NIPPONIA SAWARA」の香取尚徳さん(46)は「貴重な花が見られてうれしい」と笑顔で話した。
千葉県立中央博物館(千葉市中央区)の天野誠学芸員によると、黒竹は中国原産のイネ科マダケ属の一種。花が咲くのは120年に1度といわれるが、開花間隔がほかの植物と比べて長いため、詳しい生態は解明されていないという。天野学芸員は「花が咲くのは珍しいことに違いない」と話した。 香取さんは「23日午前に竹からひょろひょろとしたものが出ていたため、調べてたら開花だと知って驚いた」と説明。稲穂のような形をした3センチ弱の細長い花を付けており、黒竹が開花するのは2019年4月に「さわら町屋館」がオープンして以来初めてという。