FOMC、連続利下げ-トランプ氏が辞任求めてもパウエル氏拒否
会合後に発表された声明は「雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡している」と指摘し、「経済見通しは不確かで、委員会は2つの責務の両サイドに対するリスクに注意を払っている」と続けた。
今回の声明では、インフレが持続的に2%に向かいつつあることに関して「自信を深めている」との文言が削除され、インフレは当局の目標に向けて「進展した」と記された。
また労働市場に関する文言もやや修正された。声明では「今年の早い時期以降、労働市場の状況はおおむね緩和してきた。失業率は上昇したが低いままだ」と記した。パウエル氏は労働市場について「堅調」と表現した。
大統領選が近づくにつれて米国債利回りは上昇し、低迷する住宅市場でローン金利の押し上げにつながった。また選挙でのトランプ氏勝利を受け、S&P500種株価指数は過去最高値に上昇した。
中長期債利回りの上昇には金融当局として注意を払っているとパウエル氏。利回り上昇は成長が力強さを増しているという認識に起因しているとの考えを示した。また債券利回りの経済への影響について確定的な評価を下すには、利回りの高い状態が続く必要があるとも述べた。
原題:Fed Cuts Rates; Powell Says Wouldn’t Resign If Asked By Trump(抜粋)
--取材協力:Matthew Boesler、Kevin Varley、Amara Omeokwe、Alex Harris.
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Craig Torres