60代の母が応募した「荷物を受け取るだけでお金がもらえる」というアルバイト。これって詐欺でしょうか?
近年、SNSを中心に「荷受代行」「荷物転送」と呼ばれるアルバイトが存在します。郵送などで荷物を受け取り、その荷物を指定の住所に送るだけで報酬が得られるというものです。 しかし、これらは個人情報を盗み取るための「詐欺」のおそれがあるため、応募する際は慎重に検討したほうがよいでしょう。 本記事では、荷受代行について詳しく解説したうえで、応募してしまった場合の対処法を解説します。
荷受代行詐欺とは?
荷受代行詐欺とは「送られた荷物を指定の住所に転送するだけの仕事」といった求人をかけて、応募してきた人の個人情報を入手し、その個人情報を使ってさまざまな商品を購入・契約するという詐欺です。 知らない間に自分の名義で商品が多数購入されたり、携帯電話を契約されたりして、後日、請求書が届いてしまいます。おかしいと思ってアルバイト先に連絡しても、すでに連絡が取れない状態になっているケースもあるようです。 荷受代行は、SNSで募集を見つけたり、知人から紹介されたりといった形で始めてしまうケースが多くなっています。
応募してしまった場合の対処法は?
もし家族などが荷受代行に応募してしまった場合は、できるだけ早く対処する必要があります。ここでは、荷受代行に応募してしまった場合の対処法を2つご紹介します。早急に対処して、被害が大きくなることを防ぎましょう。 ■クレジットカード情報などを伝えてしまった場合は利用を止める クレジットカード番号や口座番号などを伝えてしまった場合は、すぐに利用を停止しましょう。そのままにしてしまうと、不正に利用されて、さまざまなものが購入されてしまうおそれがあります。 購入されたものの請求は自分にきてしまうため、多額の料金を支払わなければならない状況に陥ることもあります。クレジットカード会社や銀行に連絡して、できるだけ早く利用をストップしましょう。 ■消費生活センターへ相談する 荷受代行詐欺に応募してしまった場合は、消費生活センターに相談しましょう。 消費生活センターでは、商品やサービスなどに関する消費者生活全般に関する相談を受け付けています。公正な立場で相談に乗ってくれるため、今後どのように動けばよいのかなどを教えてくれるでしょう。 なお、国民生活センターまたは消費生活センターは全国に窓口があるほかにも、電話(188)でも対応してくれますので、自宅からでも相談可能です。