「クレサービス」が清算開始 受注悪化、負債109億円
広島県呉市を拠点に船舶の修繕を手がける「クレサービス」(旧神田造船所、東京)が事業を停止し、特別清算に向けた手続きに入ったことが19日、分かった。東京商工リサーチ広島支社によると、船価の低迷や資材価格の高騰などで受注環境が悪化し、新造船事業から撤退。業務を縮小し債務整理を進めていた。負債総額は約109億6千万円。 1937年に旧海軍の指定工場として創業、48年に法人化した。運搬船や客船を建造し、2011年3月期には売上高約361億円を計上した。 その後は新造船の受注が減少したほか、資材価格の高騰などで損失が続き、業績が悪化していた。