ウーバー株下落、受注総額が予想に届かず-10-12月見通しも控えめ
(ブルームバーグ): 配車サービスの米ウーバー・テクノロジーズが31日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、営業利益が過去最高となった。だが、受注総額は予想を下回り、ホリデーシーズンである10-12月期(第4四半期)の業績見通しも控えめな内容となった。これを受けて株価は下落した。
ウーバーは10億6000万ドル(約1620億円)の営業利益を計上。だが、為替相場の逆風に加え、米国内のライドシェア事業減速が足を引っ張った。配車と食品宅配、貨物輸送を含むグロスブッキング(受注総額)は410億ドル。ウーバーによる予測レンジの中間値をわずかに下回ったほか、市場予想の412億ドルにも届かなかった。
第4四半期のグロスブッキングは427億5000万-442億5000万ドルと予測しており、中間値はアナリスト予想437億ドルにわずかに及ばなかった。第4半期の調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)見通しの中間値も、アナリスト予想を下回った。
ウーバーは、米国や海外でより高い成長が見込めるとして、配車サービスとデリバリー事業の両方で新たな分野への投資を行っている。過去1年間で、タクシー、相乗り、空港やその他の場所へのシャトルバスなど、同社のプラットフォームにさらに多くの交通手段を追加した。だが、今回の決算を受けて、中核である米ライドシェア事業がホリデーシーズンに精彩を欠くとの懸念も出そうだ。
この発表を受け、ウーバー株は31日序盤のニューヨーク株式市場で約10%下落。ライドシェアの競合企業であるリフトの株価も連れ安となっている。
原題:Uber Shares Fall on Muted Bookings in Core US Rides Business (1)(抜粋)
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Natalie Lung