インスタ映え写真の鉄則は1:1 正方形を意識して最高の1枚を狙ってみよう
デジカメで撮影した写真をインスタ仕様にするには?
もしデジタルカメラで撮影したものをインスタにアップしているのであれば、デジカメによってアスペクト比が異なることがある。
大雑把にいえば、一般的に一眼レフであれば3:2だが、ミラーレス一眼やコンデジであれば4:3をデフォルトに作られているものも多くなる。しかし、とくにミラーレスやコンデジではアスペクト比を切り替えられる機種も多いので、その場合は1:1に設定してしまおう。インスタ効果なのか、最近は高級一眼レフにも1:1にできる機種が出てきてちょっとした話題になっている。
1:1の正方形画面はいまに始まったわけではなく、フィルムの時代からローライなどの二眼レフ、ハッセルブラッドなど、中判カメラの世界ではスクエア・フォーマットとしてポピュラーな存在だった。正方形で撮っておけば、後からタテにもヨコにも必要に応じて写真を切り取れる、というメリットもあったが、正方形の画面をそのまま活かして作品をつくる写真家も多かった。レコードジャケットなどは典型的なものだろう。また、コダックのインスタマチックやポラロイドなど、アマチュア市場でも正方形は普及していた。その当時から、正方形を意識したフレーミング(構図)は写真を撮る人にとって課題であり、それが形を変えてインスタグラムで現代によみがえったという見方もできる。
自然界のもので正方形のものはあまりない、といわれている。それだけに、横長や縦長の画面で切り取ったものよりも新鮮に見える可能性がある。ぜひ、自分だけの正方形世界を見つけよう。 (文・志和浩司)