88歳鈴木さん、今もマラソン現役 熊本市の会社社長 30代半ばから挑戦、フル以上の完走190回
熊本市東区の会社社長、鈴木三雄さん(88)は今年1月、フルマラソン以上の距離を走る大会で、190回目の完走を果たした。30代半ばから走り続けて半世紀。90歳を前にフル以上への挑戦は来年で一区切りというが、別に趣味にする登山や自転車で体力の限界に挑むつもりだ。 37歳の時、ダイエットのため「熊本走ろう会」に入り、マラソンを始めた。スポーツ経験はなかったが、次第にのめり込み、国内外の大会に年15~20回ほど出場してきた。フル初挑戦は52歳。ハワイのホノルルマラソンを4時間35分で完走し、「すごく感動した。最高の思い出」と振り返る。自己記録は55歳でマークした3時間20分。これまでにホノルルは17回、100キロマラソンも9回走った。 静岡出身で、ポンプ販売会社に就職後、大阪や福岡で勤務。30歳で同業の現在の会社に転職し、翌年、社長になったという。多忙な合間に今も週3、4回の練習を欠かさない。休日は15キロ走り、毎月150キロほどをキープしている。
「仲間と走るのは楽しいし、嫌だと思ったことはない」と言ってのける一方、年齢を重ねて記録は落ちている。制限時間のある大会では、関門の通過が厳しくなってきた。190回目の完走となった菜の花マラソン(鹿児島県)は、何とか関門を通過したが、8時間以上かかった。 フル出場は来年で最後にする予定。ただ、別の楽しみである登山や自転車は練習などで、「半年先まで予定がいっぱい」という。「走り始めてから病気をしないし、ご飯もおいしく食べられる。人生最高。まだまだ頑張りたい」と張り切っている。(諌山美羽)