夏休みに学校から注意喚起がありました。闇バイト、SNS詐欺…うちの子は小学生だから大丈夫ですよね?
子どもたちが待ちに待った夏休み。家族や友人とのイベント、夏ならではの遊びなど、“楽しい”がいっぱいですね。 しかし、その裏側には、闇バイト、SNS詐欺、性犯罪など、子どもたちが開放的になる時期だからこそ起こりうる、恐ろしい危険が潜んでいます。子どもや孫を守るための対策と知識を身につけておきましょう。
インターネットの向こうは、知らない人
こども家庭庁では、毎年7月を『青少年の非行・被害防 止全国強調月間』として、各省庁、自治体、関連団体の協力を得て、青少年の非行・被害防止のための活動を全国で集中的に実施しています。 令和6年度における最重点課題は、「インターネット利用におけるこどもの性被害等の防止」です。 スマートフォンの普及や、XやInstagram等のさまざまなSNSによりインターネット上で交流ができる機会が広がっており、子どもが自宅に居ながらにして、見知らぬ人と交流を持ててしまう環境にあります。 見知らぬ人と何度かやりとりするうちに、「見知らぬ人」が「知っている人」、そして「お友だち」となってきますが、その相手は本当に存在する人ですか? なりすまされた人物ではありませんか?
絶対に送っては、ダメ!自画撮り・個人情報
インターネットの向こう側には、お金儲けのために子どもをだます輩が潜んでいることもあります。 警察庁生活安局人身安全・少年課「令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況」(令和6年3月公表)によれば、SNSがきっかけとなる事犯は、平成28年は1421人で、令和元年に2082人に増加したものの、令和5年では1665人に減少していますが、小学生の被害者数は年々増加の一途をたどり、平成26年では38人だったのが、令和5年では139人にまで増加しています。 インターネットでのやりとりでは、相手の顔が見えません。同姓・同世代になりすました男性に言葉巧みにだまされ、顔写真だけでなく下着姿や裸の自画撮り画像を送ってしまったという被害は後を絶ちません。相手が自画撮り写真を送ってきたからといって、本当にその写真は相手のものなのか分からないこともあります。 被害児童のアクセス手段は、ほぼスマートフォンによるもの。そのうち1/8はフィルタリングを利用していても被害に遭っています。 一度送ってしまった画像は回収困難ですし、個人情報をネタにさらなる要求をされるでしょう。「個人情報を流さない」「下着姿や裸の写真は撮らない、送らない」ことを、お子さまに約束させましょう。 警察庁のウェブサイト「ぴったり相談窓口」は、被害に遭った場合どこに相談したら良いかをサポートしてくれます。