夏休みに学校から注意喚起がありました。闇バイト、SNS詐欺…うちの子は小学生だから大丈夫ですよね?
たった一度でも、実行すれば犯罪者
「簡単に高額報酬」「ハンドキャリーのお仕事」などと、簡単に稼げると謳っている「闇バイト」の仕事は、特殊詐欺や窃盗等の犯罪の実行犯役です。「闇バイト」の募集も、多くの場合SNSが入口になります。 「高額報酬」につられて応募して、詳しい仕事内容がわからないまま, アルバイトの登録をするように促されます。自分の身分証明書の他に、家族構成や名前、勤め先まで聞かれ、さらに交際相手の名前や生年月日、顔写真まで求められることもあります。 その結果、具体的な仕事内容(「受け子」や「出し子」等)の支持を受けて、断ろうとすると、個人情報を基に、家族や交際相手に危険が及ぶと脅されます。 脅されて犯行に及んでも犯罪は犯罪です。実行した自分が逮捕され、懲役や被害者への損害賠償が待ち受けています。例えば、「受け子」は詐欺罪や窃盗罪となり、詐欺罪(刑法第246条)は10年以下の懲役、窃盗罪(刑法第235条)は10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。 それだけで終わらず、犯行グループへ流した画像や個人情報が、「詐欺犯罪者」としてインターネット上にさらされる事案がありました。ここから、新たな犯罪に巻き込まれる危険があります。 「裏バイト」「高額バイト」「即日現金」「簡単高収入」など、簡単に儲かる話はありません。相手先の会社の実体を調べましょう。知らない相手に個人情報を流さないことが大切です。 怪しいと思った時点で、お近くの警察署、警察相談ダイヤル#9110、警視庁の「ヤング・テレホン・コーナー」03-3580-4970へ相談しましょう。「ヤング・テレホン・コーナー」は、お子さまのみならず、ご家族の方からの相談も受け付けてくれます
青少年を守るために
深夜に子どもだけで外出するのは、危険がいっぱいです。タバコやお酒だけでなく、薬物の誘惑、闇バイトなど、犯罪に加担することになりかねません。 夜に外出する機会が多い夏休みですが、自治体の青少年育成条令で、子どもだけで外出できる時間が決められています。自治体ごとに異なりますので、お住まいの自治体の条令で確認し、うっかりと補導されてしまうことのないよう、お子さまと門限について話し合っておきましょう。 インターネットの利用については、SNSによる犯罪からお子さまを守るために、フィルタリングサービス、ペアレンタルコントロール機能を使用しましょう。お子さまの状況に合わせて、制限の調整をしていきます。絶対に個人情報や自画撮り画像を送らないよう、お子さまに約束させましょう。 お子さまの変化を見逃さないために、どんな些細なことでも話せる親子関係にしておきましょう。 出典 政府広報オンライン 夏休みは危険がいっぱい!?こどもの非行・被害を防ぐために 政府広報オンライン 自画撮り被害が増加! SNS上の出会いに要注意!! 警察庁生活安局人身安全・少年課 令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況(令和6年3月公表) 総務省 上手にネットと付き合おう! 安心・安全なインターネット利用ガイド SNSで発信するなら気をつけたいこと 子ども家庭庁 令和6年度「青少年の非行・被害防止全国強調月間」実施要綱(令和6年6月7日 内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画)決定) 大阪府警察 特殊詐欺の「受け子」や「出し子」は「犯罪!」です。 警察庁 ぴったり相談窓口 執筆者:林智慮 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部