愛すべき芦屋水面で初めて優勝し、黄金色に輝く“アシ夢”トロフィーにキスをする中亮太

　ボートレース芦屋の「ルーキーシリーズ第20戦　スカパー！・JLCカップ」優勝戦が28日、第12Rで争われ、中亮太（27＝福岡）がインからトップスタートを決めて先マイ押し切り。今年＆芦屋初で、昨年5月10日の浜名湖レディースVSルーキーズ以来となる自身3度目のVを飾った。2着は4カドから差した原田才一郎、3着には藤原碧生が入った。 　最終日は1Rからホーム追い風が強く時折、降雨と重なり荒れ水面となった。それが頂上決戦前には晴れ間がのぞき、空には虹のアーチ。追い風がやや落ち着いた状況下での優勝戦は1号艇、インの中が逃げての完勝だった。「地元初Vはめちゃめちゃうれしい。いいターンができました」と留飲を下げていた。 　今節は前節の福岡でフライングを喫しての参戦だった。それでも準優勝戦（コンマ08）、優勝戦（同11）ともにインからトップスタート。抜群の集中力と勝負強さが勝因だ。 　また、優勝戦で戦った同期・原田の存在も大きかった。「才一郎に調整のアドバイスを受けました」と言うように、優勝戦前にペラ調整、整備を敢行。「ペラと整備を思い切りやって良かった。これで負けたらしょうがないと思えるくらい一番体感が良かった。ワンツーできて良かったです」。中の勝利に対する強い気持ちはあっぱれだし、ライバルに助言を送った原田の“フェアプレー”も称賛に値する。 　「とにかく好き」な芦屋水面を制して勢いが出たか。次節のG1福岡71周年記念（12月8～13日）での勇躍に期待したい。 　◇中　亮太（なか・りょうた）1997年（平9）5月3日生まれ、熊本県出身の27歳。福岡支部。2018年5月12日に122期生として福岡でデビュー。19年7月27日、まるがめで初1着。22年8月28日に桐生で初優勝。通算成績は1369戦263勝、21優出3V。同期に原田才一郎、畑田汰一、中村日向、平川香織ら。1メートル61、血液型O。