【カスタム車紹介】ドレミコレクション Z900RS Mk.2 Style(カワサキ Z900RS)コスプレ路線に待望の角タンク仕様
当初からの角型構想をスチールタンクで実現する
Z1をオマージュした現代モデルのZ900RS(両者ともいわゆる丸タンクのモデル)に、Z1系の後継となる角タンクZ、Z1000Mk.II(マークツー)のルックスを投影する。ドレミコレクションが’24年東京モーターサイクルショーの初日、3月22日に予告なしにアンベールした「Z900RS Mk.2 Style」には、大きなインパクトがあった。 【写真はこちら】ドレミコレクション Z900RS Mk.2 Styleの全体・各部(10枚) 元々2017年秋のZ900RS発表と同時に、ドレミコレクションはカスタマイズスタイルの提案としてのZ1ルックを発表していた。’18年3月、Z900RSの市販から間もない東京モーターサイクルショーには、コンセプトモデルとしてスーパーチャージャーも備えた角タンクのMk.2仕様外装を発表していた。この時にも反響は大きかった。そこから5年。他機種用も含めて先行した各外装セットのノウハウを磨くことで、今回のZ900RS Mk.2 Style発表に至ったということだ。 既にZ1 Style、Ninja Style、Lawson Styleといった外装セットをリリースしてきたドレミコレクション。車検に適合するスチール製タンクを軸に、各外装は作られてきた。Z1 StyleではスリムなZ1のタンク造形を表現するためにインナータンクを用意し、タンクカバーを装着する。このことでカラーリング済みの外装(カバー類)を用意すれば、火の玉やタイガーほか、複数のカラーが時間をかけずに変身してしまえるようにできた。 Ninja Style、Lawson Styleではモチーフ車のタンク外形に合うような専用のインナータンクを各セットに同梱する。この2スタイル外装へのカラーリングは、オーダー時に定額で発注できるようにした。 Mk.2 Styleもこれらの手法を踏襲したかと思ったのだが、今回は異なった。燃料タンクはスチールで起こし、そのまま載せ替えで交換する仕様と発表された。これはドレミコレクションがゼファーシリーズに展開したZ2 Styleや角タンクのFX Styleと同様の手法で、ノーマルに準じた燃料容量も確保できることになる。製品の安定化や生産性の効率化にもつながる利点もあるとのことだ。 その形状は、角デザインだから大きく見えがちだが上から見るとスリム。Mk.II角タンクの無骨だがスマート感のある感じを表現したそのタンクを軸に、全体がしっかりとMk.IIのラインを踏まえながら、Z900RS本体とのバランスを取っている。またサイドカバーやテールカウルは当初はFRP樹脂での受注生産を計画したが、純正でも採用されるABS+樹脂での製作を決めた。こちらも金型成型で、質も生産性も上がるということだ。 なお、装着されている各外装は試作品で、この後にシートやテールカウル、サイドカバーなどはよりきれいにバランスさせるように整えられて製品化される。試作段階でこのまとまりだから、製品のそれはさらに好感をもって迎えられること間違いなしだ。
ヘリテイジ&レジェンズ編集部