【バスケ】茨城3連勝ならずも収穫あり ホルムHC「強いチームと戦えることは証明できた」
<バスケットボールBリーグ1部(B1):茨城77-105名古屋D>◇20日◇第3節◇アダストリアみとアリーナ 茨城ロボッツが3連勝を逃したものの、チームにとっては収穫のある週末となった。 19日の第1戦は長谷川暢、中村功平らの活躍で、昨季西地区優勝の名古屋Dに勝利。前節の千葉Jに続き、強豪チームを撃破した。 しかしこの日は、試合開始から名古屋Dに激しくプレッシャーをかけられ、思うようなバスケができない。前半だけで20点差をつけられ、後半も突き放されて今季ワーストの3ケタ失点を喫してしまった。 クリス・ホルムヘッドコーチ(HC)は「プレーオフチーム(名古屋D)が目を覚まし、強くハードに臨んで来るのは分かっていた。選手にも伝えていたが、守りに入ってしまった」と振り返る。チームリーダーの平尾充庸も「ハードなディフェンスに面食らってしまった」と顔をしかめた。 ただ、最後まであきらめない姿勢は見せた。第4Qだけをみれば27-25。失点こそ多かったが、得点は80点近く奪っており、地力があることは証明した。 3試合連続で先発し、第4Qに2本の3点シュートを決めた駒沢颯が言う。 「それまで気持ちの弱いプレーをしてしまい、チームに悪い影響を与えてしまっていた。第4Qは(周りから)好きなようにしていいと言われた。もっとアグレッシブに強い気持ちでプレーしたい」 B2熊本などで活躍し、B1では初めてプレーする駒沢に代表されるように、発展途上のチームであることは確か。昨季は開幕から10連敗を喫し、前半戦終了時点で2勝28敗。今季6試合で2勝4敗は内容も含めて決して悪くはない。 「(千葉Jや名古屋Dなど)強いチームと戦えることは証明できた。そういう相手が準備してきたときにも勝つことができるかどうか。今週末はいい学びになったと思う」 ホルムHCがうなずけば、平尾もこう続けた。 「まだまだアップダウンのあるチームだが、昨季と比べると、全員がしっかり自分の役割を果たそうとしている。強いチームとどうやって戦っていくか、1つ1つ成長していきたい」 もう昨季のようなことはない。今後の戦いぶりが楽しみだ。【沢田啓太郎】