「年収500万?」コンサルの俗化が進む困った事情 「安かろう悪かろう」が蔓延し、レベルの低下も
私がコンサルタントになった頃は、日本ではコンサルティングという考え方はまだ一般的ではなかった。まして企業経営の戦略的な部分は経営者が考えることであり、それを外部に委託したり、サポートを求めるということはあり得ないと考えられていた。 そういう時代から見れば、日本の企業の意識もずいぶん変わったし、コンサルタントとしては基本的にはありがたい話だ。 ただし、どうも今度は逆の方向に振れすぎてしまったようだ。
安かろう、悪かろうのコンサルティングが蔓延し、結果としてコンサルティング全体のレベルが落ちている。一方で企業側も、あまりに無作為にコンサルタントに依存するために、自らの頭で考え、判断する力が落ちているようにも見える。 あまりにもコンサルの俗化が進みすぎて、さまざまな問題があちこちで生じているようだ。
堀 紘一/津田 久資