【酷暑を乗り切るカレー2】スパイスで重層的な香り-上林鶏使い、トッピングに万願寺も 綾部市・スペース09たまにたねふね
今年の夏も猛烈な暑さの予感。スパイスたっぷりのカレーを食べて備えましょう。植物の果実や種、皮などを加工したスパイスは体の不調を改善する効果も。刺激的な香りが食欲を刺激してくれます。兵庫県北部・京都府北部でおすすめのお店を紹介。2回目は、京都府綾部市の「スペース09たまにたねふね」。(タウンタウン編集室)
社会福祉士とサブカル好きの料理人
社会福祉士とサブカル好きの料理人が共同で経営するアットホームなカフェ。 「たねふねカレー」(800円)はお店の看板メニューで、子どもや高齢者、食欲旺盛な若者まで年齢問わずこれを目当てに訪れる。 料理人の井上恭輔さんは北近畿でいち早くスパイスカレーに注目した一人。2010年に舞鶴市でキッチンカーで販売を始め、マニアたちを喜ばせた。 淡路産の玉ねぎをじっくり3時間炒めて甘みを引き出し、8~10種類のスパイスと合わせる。重層的な香りとコクを表現しながら、辛みや刺激は誇張しすぎない絶妙なバランスは、長年改良を続けてきたからこそ。 使う肉は「上林鶏」の親鶏。これからの時期は万願寺甘とう丸ごと1本のトッピングが登場するなど、この土地ならではの食材が楽しめる。 おすすめは「スパイスカレー」、「タコライス」、「カチャトーラ(鶏肉のトマト煮込み)」が一皿で味わえる「ぜんぶ盛り」(1000円)。カレーの辛みとカチャトーラの甘み、タコライスの酸味。それぞれ国籍の違う料理が、不思議と調和する。このボリュームで、この価格もうれしい。
【スペース09たまにたねふね】
住所/京都府綾部市新庄町八田古8-4 電話/0773-21-7375 営業/木・金・土曜日は11:00~夕方か夜まで※日曜日は14時まで 休み/月・火・水曜日