米ブラックストーン、低調な実現収益を示唆-7~9月期
(ブルームバーグ): 世界最大のオルタナティブ資産運用会社ブラックストーンは、7-9月(第3四半期)の実現収益が低調にとどまると示唆した。
同社は24日付の発表資料で、7月1日から9月24日までの暫定的な実現収益を示す数値を発表。実現パフォーマンス収入が約2億2500万ドル(約325億円)、実現プリンシパル投資所得は約4500万ドルとなった。
ブラックストーンがこうした数値を発表するのは初めて。昨年7-9月期は実現パフォーマンス収入が約3億3790万ドル、実現プリンシパル投資所得が5550万ドルだった。
これらの数値は単純比較できないが、オルタナティブ資産運用会社や不動産会社が今後数カ月にわたり高水準のリターンを得ることが難しいというウォール街全体の幅広い懸念が再確認された。
米連邦準備制度による最近の利下げで幾分の余力が生じたものの、業界では依然として低金利時代に取得した資産の山が残っており、企業買収を手がける多くの投資会社や不動産投資家は期待通りの価格で売却できていない。
ブラックストーンの株価は25日の取引を3%安で終えた。
原題:Blackstone Signals Deal Exits Will Remain Muted This Quarter(抜粋)
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Dawn Lim