<新外国人CLOSE-UP>チームを救う救世主になるのは誰だ? 期待の新助っ人たち【セ・リーグ編】
DeNA・ケイ ハマのドクターK
スリークオーターから150キロ超の直球と横方向に大きく滑るスライダー、チェンジアップなどを駆使する先発左腕。来日前にブルージェイズ時代の同僚である元オリックスのワゲスパックから日本の野球について話を聞き、昨季先発陣の軸となったT.バウアーのYouTubeで横浜を知るなど研究熱心な性格の持ち主。2月16日に行われたライブBPでは制球に苦労する場面もあったが、力のあるボールで打者6人に対し安打性の当たり1本に抑えた。
DeNA・ジャクソン 自らのスタイル曲げず
昨年メジャー12試合登板の実績を持つ右腕は、球威のある直球と必殺のチェンジアップの組み合わせで勝負する。もともと持っていた日本野球へのリスペクトに加え、DeNAからの先発として期待する熱いオファーが来日を決意させた。チームの先輩J.B.ウェンデルケンからは「打者のアプローチこそ少し違うが、順応していける。自分の長所を信じて」とアドバイスをもらった。自分の最高のボールを投げ込むことが結果につながると信じている。
広島・レイノルズ 勝負強さに広ーい守備範囲
メジャーでは6シーズンを経験し、キャリアハイは2022年の93試合。メジャー出場2試合のみだった23年は、3Aでは115試合で22本塁打、90打点をマークした。来日後も練習では迫力満点のスイングで、「今の課題は日本人投手のタイミングに何とか合わせること」と対応力を見せていく。勝負強さもさることながら、内野守備に関しては本職の二遊間だけでなく捕手以外どこのポジションでも守れる。器用さを発揮して、攻守でチームにフィットする。
ヤクルト・エスパーダ 順調スタートの救援右腕
前所属のパドレスに移籍金を支払い獲得に至った救援右腕。角度ある投球フォームから150キロ超の直球、スプリット、スライダー、カーブなどを織り交ぜて打者を打ち取る。昨季はメジャー1試合に登板、米マイナーでは83回1/3を投げ奪三振率11.9の成績を記録した。春季キャンプでは初日からブルペン入りし、2月17日にはライブBPでも好投を披露した。期待される役割は勝ちパターンの一角として腕を振ること。開幕から戦力となるために、対外試合で実戦経験を積んでいく。
広島・ハッチ 得意球と制球力が抜群
2020年からの4シーズンで登板したメジャー通算39試合のうち、23年は2球団で計18試合。マイナーでは先発としての経験も多い万能型だ。最速157キロの真っすぐに、得意球はチェンジアップ。来日の関係で春季キャンプは二軍スタートも、日南入りのタイミングで一軍に合流。2月16日には来日後初のシート打撃に登板し、最速152キロをマークすると、チェンジアップとのコンビネーションに制球力の高さも披露した。打者との対戦を増やし、対応していく。
週刊ベースボール