<新外国人CLOSE-UP>チームを救う救世主になるのは誰だ? 期待の新助っ人たち【セ・リーグ編】
今季も多くの新外国人たちが日本球界にやって来たが、どんなに過去の実績が素晴らしくても活躍できるかどうかは分からない。ここではNPB1年目となるセ・リーグ6球団12人の新助っ人を紹介し、その期待値を探ってみよう。誰が活躍するかは、神のみぞ知るだ。 ※情報は2月17日現在。国内移籍、復帰は含まない。守備位置は適性ポジションで左に行くほど適性が高い。年俸は推定。年齢は2024年の満年齢 写真=BBM 【選手データ】ハビー・ゲラ プロフィール・寸評・試合速報
阪神・ゲラ 抑えも狙える164キロ右腕
メジャー・デビュー後に遊撃手から投手に転向しており「うまいなあ。けん制でもうまいもん、投げるの。別に注文つけるとこないよな」と岡田彰布監督が守備に関して絶賛するほど。164キロのツーシーム、フォーシームに鋭く曲がるスライダーが武器。昨年セーブ王の岩崎優、故障明けの湯浅京己の調子が上がらなければ、抑えとしても十分に通用する。躍動感の少ないまとまった投球フォームだが、そこから160キロ超えの真っすぐには伸びがあり打ちにくいはず。まずはセットアッパーとして8回で活躍しそうな気配だ。
広島・ハーン “新左キラー”はやる気十分
2019年からの5シーズンでメジャー通算101試合に登板。21、22年は2年連続で30試合以上を投げ、大谷翔平(現ドジャース)から計12打数2安打、5三振を奪った経験も持つ。長身から投げ下ろす速球は最速160キロと威力十分。やる気も十分だ。春季キャンプではハッチとともに日南で一軍に合流すると、合流初日に「投げたい気持ちになったのでお願いしたよ」とブルペン入り。左打者に対しては「3球以内で抑えたい」と自信をのぞかせるなど、早くも頼もしい。
DeNA・ウィック 異色の“三刀流”
190cmの長身右腕は、2012年にカージナルスで捕手としてプロキャリアをスタートした。14年に外野手へ転向すると、翌15年途中に投手へと再コンバート。その後、18年にメジャー・デビューを果たし、23年終了時点でメジャー通算146登板。平均150キロを超す直球と変化の大きいナックルカーブで三振を量産する。先発、中継ぎともに経験豊富だが今季は中継ぎとして起用される予定で、萩原龍大チーム統括本部本部長は「勝ちパターン以上の活躍を期待している」と口にする。また、守備練習では軽く投げているように見えて鋭い送球を披露しており、アームの強さは随一だ。