エスプレッソにこだわった、北国の古民家カフェ 弘前『時の音 ESPRESSO』
人と人をつなぐ、エスプレッソの香りが漂う空間
弘前の街に初めて生まれた、本格的なエスプレッソカフェ。ここには高校生からシニアまで、ひとり掛けのイスで静かな時間を楽しんだり、テイクアウトを日課とするなど、様々な人たちが美味しいエスプレッソやカフェラテを求めてやってくる。 店主の平野秀一さんは飲食の経験がなく、多忙な医療機器メーカーの技術者だった。しかし、大変に忙しい仕事だったこともあり、もっと自分らしい生き方を模索した結果、コーヒー屋になろうと思ったのだという。青森県・弘前にエスプレッソに特化した店がなかったこともあり、先駆けとしてそうした店をはじめようと、独学で勉強。祖父母が暮らしていた古い民家を改装して、どこか懐かしい雰囲気のシンプルな空間で、男性ひとりでもリラックスできる店を目指したという。「予算を組んで、トライ&エラーを繰り返し、自分が納得いく味を突き詰めた」のは理系ならではの考え。 エスプレッソを極めたいという思いから、これぞと思ったイタリア製エスプレッソマシンを導入。普通は豆を入れ替えて使うグラインダーも、2種類の豆のためにふたつ用意してとことん味にこだわった。 一方、カフェの経営に興味ある若者にも、積極的にマシンに触れさせたり、閉店後にはコーヒー以外のイベントやディスカッション用に場を提供。 「若い人たちにとって、“マスター”は良き相談相手でもありたい。この店は、エスプレッソの香りとともに、人生を振り返る時間と場所でありたいと思っています」。 メニューは、エスプレッソやカフェラテなどの飲み物のほかに、デザートも。たっぷりのバニラアイスに淹れ立てのエスプレッソを注いだ「アフォガート(450円)」は、コーヒーの香りとバニラの濃厚な甘さがベストマッチ。 DATA 時の音 ESPRESSO(ときのね エスプレッソ) 住所/青森県弘前市北横町5 TEL/なし 営業/10:00~19:00 休み/木曜 。
buono編集部