日本株は反発、円安進行や半導体決算を好感-輸出関連や銀行が高い
(ブルームバーグ): 18日の東京株式相場は反発している。為替市場で円相場が一時1ドル=150円台に下落したことを好感し、機械や電機など輸出関連株が高い。半導体関連企業の決算を受けてテクノロジー株の上げが目立つ。医薬品株や銀行株も堅調。
三菱UFJフィナンシャル・グループが2.4%値上がりしてTOPIX上昇に最も寄与している。指数を構成する2127銘柄のうち上昇は1069、下落は904。
精密機器セクターは、台湾積体電路製造(TSMC)が17日の決算発表で強気の見通しを示したことを受けて上昇。ディスコは第2四半期の営業利益が予想を上回った。
りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは、「きのうはTSMCの決算を中途半端に織り込んだところで終わったので、その反動で少し電気やエレクトロニクスが買われている」と説明した。
円相場は前日の海外市場で一時1ドル=150円32銭と8月1日以来の安値を付けた。9月の米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなった上、新規失業保険申請件数も予想外に減少し、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ観測が後退した。
米金利上昇を受けて日本の長期金利が約2カ月半ぶりの高水準を付けたことから、銀行株も上昇している。
ピクテ・ジャパンの田中純平ストラテジストは、銀行株の上昇が日本株をある程度けん引していると指摘。「再び日本の10年国債利回りが上昇基調となっているので、それが材料視されている」と述べた。
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Momoka Yokoyama, Aya Wagatsuma