バイデン氏のG7欠席は本当にあるのか?米債務上限問題のポイントを解説
■バイデン氏欠席は本当にあるのか?
アメリカでは債務上限問題で毎回、ギリギリまで与野党が妥協せず、交渉が長引く傾向にある。G7広島サミットを控えたタイミングで交渉の山場が来てしまった状況に、ある日米外交筋は、「アメリカの内政の問題なので、黙ってアメリカの動きを見ているしかない」としつつも、「毎回毎回、何やっているんだろうとも思う。債務上限問題は、外国人が理解できないアメリカの七不思議のひとつだ」とため息をつく。一方で、議会を長年取材するアメリカの記者は「これが議会というもの。今回もある意味、これまでと何も変わらない」と、達観したように語った。 さて、実際問題、バイデン大統領はサミット欠席の可能性について、どう考えているのだろうか。大統領は債務上限問題を「最重要の問題だ」と強調しているが、大統領に近い高官は周辺に対し「大統領は、予定通り日本などを訪問する気満々だ」と語っているという。ただ、その思い通り日本に行けるかは、来週前半に調整されている共和党幹部との再協議の行方次第でもある。次の協議で目に見える進展があるのか。アメリカ国民だけでなく、日本政府も固唾を呑んで見守っている。