「妊娠中絶薬」はどうやって買うの? オンライン購入可能? アフターピルとの違いも解説
経口中絶薬の安全性は?
編集部:経口中絶薬は安全なのでしょうか? 副作用なども気になります。 矢谷先生:安全性について検討するために、日本での承認前に臨床研究が行われています。 中絶を希望する女性120人に対し、経口妊娠中絶薬を使用して副作用などを調べたところ、その結果は120人のうち69人に下腹部痛やおう吐などの症状が出たのですが、いずれも軽度~中等度と報告されています。 さらに、中絶が完了したあと、4人に子宮内出血や出血性貧血、子宮内膜炎などが見受けられました。これは全体の約3.3%にあたります。 編集部:なるほど。 矢谷先生:当院では、2024年4月末までに180人に妊娠中絶薬を処方しました。そのうち、2人が強い吐き気(悪阻)を訴えましたが、重度の子宮出血や感染症などの深刻な副作用は報告されていません。 吐き気があった2名も救急外来で嘔吐を抑える注射を受け、無事に帰宅しています。薬による中絶法は日本ではまだ馴染みがないため、不安を感じる方もいるでしょう。 しかし、アメリカやカナダ、ヨーロッパ、オーストラリアでは約70%の人が薬を使った中絶を選んでいます。
編集部まとめ
現時点ではオンラインなどでは購入できず、取り扱っている医療機関も限られていますので、気になる方は一度「メフィーゴパック」が処方できる医療機関を調べてみてはいかがでしょうか。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
【この記事の監修医師】 矢谷 達樹 先生(たつきクリニック) 鳥取大学医学部卒業。東京女子医科大学産婦人科に入局し、産婦人科医としての経験を積む。平成11年「オークビル(OAKbill)クリニック」を開院、院長となる。平成16年に医院名を「たつきクリニック」に改名し、現在の場所に移転。医学博士、母体保護法指定医、日本産科婦人科学会認定専門医、日本ドック学会認定専門医、日本東洋医学会認定専門医、日本産業医学会認定専門医、日本血液学会専門医。
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