キャサリン皇太子妃、公の場所にサプライズ登場 刺殺事件の遺族と対面、メンタルヘルスを気遣う
先月、がんの化学療法を終えたことを報告したキャサリン皇太子妃。現地時間10月10日(木)、ウィリアム皇太子とともにイギリス北西部の街サウスポートを訪問した。皇太子妃が化学療法を終えたことを発表して以来、公の場所に姿を見せるのはこれが初。皇太子の訪問は事前に告知されていたが皇太子妃の同行は直前に決定したそう。サプライズ訪問となった。 【写真】見事な垢抜けっぷり! キャサリン皇太子妃、若い頃から現在までのヘアメイクを総覧
この街では今年7月、テイラー・スウィフトをテーマにした子ども向けのダンスとヨガのワークショップが開催。そこで6歳と7歳、9歳の子どもが刺殺されるという事件が起きた。皇太子夫妻は世界メンタルヘルスデーにこの悲劇に見舞われたコミュニティを支えたいと思い、今回の訪問が実現した。夫妻はまず犠牲者の子どもたちの家族とそれぞれ個別に対面。次に子どもたちを守ろうとして重傷を負ったダンスの先生に会って話をした。家族のプライバシーを守るために家族と会うことは事前に発表されず、話した内容も公開されていない。
皇太子夫妻はその後、救助にあたった救急隊員たちとも対面。夫妻は事件を目の当たりにした救急隊員やコミュニティの人たちのメンタルヘルスの問題も心配しているそう。救急隊員らの心のケアにあたったメンタルヘルスの専門家たちからも話を聞いていた。皇太子妃はコミュニティの人たちから遺族の様子を聞かれると「彼らはつつがなく過ごしています。この悲劇的な出来事をどう乗り越えていくのかは人によって違いますが、家族や警察官といった人たちに支えられています」と語ると「皆さんの対応に彼らがどれほど感謝しているかは計り知れません。彼らに変わって感謝します」とお礼を言っていた。彼らを皇太子妃は「本物の英雄」、皇太子は「本当のプロフェッショナル」と称えていたという。
サウスポート訪問後、皇太子夫妻はインスタグラムを更新。「私たちはこれからもみなさんと共にあります」とコミュニティへのメッセージを発表している。
メンタルヘルスの問題にいち早く注目し、啓発活動に務めてきた夫妻。特にキャサリン皇太子妃は子どもたちや家庭内のメンタルヘルスの問題に熱心に取り組んできた。復帰の公務にこの訪問を選んだことは、これから活動を本格的に再開する皇太子妃の姿勢をよく表しているといえそう。