今年一番ヒットしたドラマ「ふてほど」に登場する「レトロ喫茶」は実在する? 他にも「相棒」「下町ロケット」などのロケ地で味わう“至福の一杯”
「喫煙可」(希望者には灰皿が渡されます)というのも、“昭和感”満載です(ただし、煙草を吸わない方でも臭いなど気になりません)。カウンターには色とりどりのカップが並び、自身は2代目という女性店主がコーヒーを出してくれます。夜はバーとなり、3代目となるご子息の男性がカウンターに立ちます。 喫茶店の看板メニューは、ランチとして提供される「ナポリタン」(コーヒー付き1100円)。これぞ、昭和を代表する王道の喫茶店グルメですね。ドラマでも、実際にメニューとして登場しました。アツアツの鉄板の上に薄く引いた卵焼きと、その上に載ったナポリタンは、まさに“昭和の味”でした。コーヒーも味わい深く、ゆったりとした雰囲気でいただけます。
「ふてほど」の放送以来、昭和を懐かしむファンが後を絶たず、北海道や九州、さらに海外からも予約して訪れる人もいるのだとか。一躍、「昭和レトロ喫茶店の聖地」となりました。 ■知る人ぞ知る“ロケ地の名所” つづいて、松戸から常磐線快速で1駅の北千住へ。東武スカイツリーラインに乗り換え7分の西新井駅西口から徒歩3分。昔ながらの雰囲気が嬉しい商店街のど真ん中、ビルの2階にあるのが、「シルビア」です。 実は、知る人ぞ知る“ロケ地の名所”である喫茶店。1978年創業で、以来当時の雰囲気を色濃く残すレトロ喫茶店です。これまでに、『相棒』『リーガル・ハイ』『ノーサイド・ゲーム』『下町ロケット』『危険なビーナス』『あなたがしてくれなくても』など、名作といわれたテレビドラマの中で、数々の名シーンを彩りました。
最近では、2023年公開の劇場版『ミステリと言う勿れ』で、菅田将暉さん演じる久能整をはじめキャストが出そろう重要なシーンが、ここ「シルビア」で撮影されました。 入り口の階段を上ると、ゴージャスな店内が広がります。レジ周りのステンドグラス風の装飾がとても魅力的です。窓側の席は10人ぐらいの団体も入れるようなスペース。 訪れたのは週末の昼でしたが、地元のお客さんでにぎわっており、比較的年配の人たちが楽しく談笑する「地域の憩いの場」という感じでした。